MASARUの痛風は経過観察

クリード チャンプを継ぐ男のMASARUの痛風は経過観察のレビュー・感想・評価

4.0
監督のライアン・クーグラーのリアルタイムな若者目線が気持ちいい。
もう、とにかくオシャレなんだわ、この映画。
「ははーん、お前、現役のオシャだな」と思った。
(褒めてる)

だって、クリードの彼女が、ダウンテンポ系の歌手で、クラブで歌ってたりしてちょーイケテル女子だからね。
初めてのデートで行くお店もサムアップだし、
はじまりのうたでおなじみのヘッドフォンシュアも出てくるし、
クラブ絡んできたチンピラのおファッションも現在進行形だし、
「あれ?俺、何の映画観てるんだっけな?」って思った。

訓練シーンのクライマックスはPVみたいだった。
対戦相手のデータがグラフィカルに出てくるのが違和感があった。
あと、クリードのウエアが全部NIKEなのも気になった。
ふわっと代理店臭がした。

スタをすごくやさしいおじいちゃんとして描いていた。
俺はおしいちゃんっコだったのでたまらないものがあった。

スタがやさしすぎて、訓練シーンが辛そうに見えなかった。
汗の臭いがしなかった。
現代っこの感覚なのかな。

フィラデルフィアの街並みがとても素敵に切り取られていて、街を描くことにこだわりを感じた。
前作もそうだったが、下町が好きなんだろうなー。

映画が進むにつれてさりげなく人生を語ちゃったりして、大人感出してるわーと思った。
アイデンティティーを見つけることが人生のスタートだというのが興味深かった。

男たるもの男タント、
人生は厳しい戦いで、
その戦いに1人で立ち向かうのは辛いから、誰かに寄り添ってもらえっていうのは、
40代のおっさんには現実的ですっと入ってきた。
了解しますた!

ってことで、この映画が2015年最後の映画になった。
2015年のベストはプロフィールで更新してます!