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彼は秘密の女ともだちのrurのレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)
4.3
気持ち悪いことを書きます。

冒頭の、開始5分に出てくるクレール(7)の三つ編みおさげの赤毛美少女っぷりにズキューン! 金髪の超絶美少女のローラ(7)も出るけど赤毛三つ編みの破壊力には叶わないだろう?! しかも二人が友情を育んじゃうんだよ。手のひらを切って流れる血を重ね合わせるんだよ?! なんでこの役者たちを主役にして2時間撮影しなかったんですか?!

という幸福感で最後まで乗り切りました。え。大人になったらあの美少女ちゃんたちがこんな歯茎に…? 西洋って理不尽な世界なんだな…?

冒頭のフェチズム溢れる死に化粧シーンからスタートして、そんな真摯な友情を育んでその死から立ち直れないほどの親友の旦那が、女装の変態…。主人公クレールどん引きだし不愉快そう。しかしクレールにはまるで自覚はないし最後まで自認することはないし明確には示さないんだけどそのセクシャリティが同性に向いていることが露骨に観客に幾度か示唆され、女装するダヴィッドに心惹かれていく様子や、ち〇この存在感に我に返るシーン(ローラを裏切ることは気にしても、ジルを裏切ったとはまったく思ってないという…)やら、哀しい。

そしてダヴィッド。髭が濃くてチビで毛深いあいつが女装男なのすごい面白かった残念感滲み出てて、どんなに足が綺麗でスタイルよくても、滑稽さが拭えない無理した女装すばらしかった悲壮感あってすばらしく憐れでキュートだった。

そしてラスト。ハッピーエンドでよかったーと思いつつもそこにジルがいないわ言及されてないわってことにおろおろ。どうなった。どうでもいいのか。そういう扱いだったしね。三人で仲良く暮らしてるの別れたのどうなったの。そして女装がサマになってドレスじゃなくてジーンズ吐いているのに女装といううダヴィッドの現状から溢れる幸せ感が良かった。ダヴィッドは幸せになったんだねえ。でも女性が好きな女装の男って著しく危険な気しかしないんだけどそこはファンタジーだからいいのかな…

そしてリューシー(7)も素晴らしく美少女で眩暈がした。これはきっとローラ(7)と同じ役者だよねってクレジット見てたら違う訳者だったフランスなんて人材豊富なんだ!!

そして原作ではクレールがダヴィッド?を殺すみたいなんだけど、ど、どの時点で?!と著しく気になりました。交通事故のとこ? そこ? そこが一番しっくりくるような気もするかな!!

そして映画を見ながら某プラチナブロンドと赤毛のディズニーで真実な愛の姉妹のことをうすらぼんやり妄想しながらでへでへしていたのでスコアが高くなっていることをお詫びします。幸せな時間を過ごしてしまったぜ…映画とはあまり関係ないけど

[追記]AppleTVを北米アカウントで楽しんでいるのですが、コンテンツのひとつに「予告編」というのがあって、英語圏では9/16公開なんですね。で、THE NEW girl FRIENDの予告を見ていたら、えっ…そこバラさないんだ?! 邦題の「彼は秘密の女ともだち」の「秘密」が要らないんじゃないかって言われてますが、「彼」要素もゼロで、つまり男女の絡みがタタタッとスライドしてきて、え、これ映画見た人女装映画と知らずに見ちゃうのでは…??みたいな予告編でした。そこから隠しちゃうんだ?!(※別の予告編では化粧の下地を塗っていて「you are perv.(あなた変態よ)」って言うシーンで終わって示唆はされてましたけど、AppleTVにあるほうマジで誤解しちゃう!) 日本の予告編でも同じ動画部分使ってるけどわざわざ丁寧に文字とナレーションでバラしちゃってて、もちろんそれ見て見に来たわけだけど、知らないほうがそりゃ面白いと思うけど……どっちがいいのか、ちょっと混乱。
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