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あえかなる部屋 内藤礼と、光たちのekkoのレビュー・感想・評価

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たどたどしくすすむ映画をみているうちに、しだいにほんとうに、画の中の彼女たちとともに、じぶんとそれ以外のすべてのものとの距離を ひとつひとつ確かめながら、呼吸をしているような気がしてくる。

語られることばたちはすべて、不安と共感をつねにおだやかにはらんでいて、あるとき、ふっと泣きそうになる。


あのきもちはなんだろう。


母型の中にただ存在している、ゆれる光と、やわらかな風と、無抵抗な水滴と、そして空気をつつむおおきな白を、彼女たちといっしょに見ているようだ。

いつからか、知らぬ間に、
わたしも内藤礼の生みだしたものを全身で体験していた。

くつをぬいで はだしになりたくなった。
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