あえかなる部屋 内藤礼と、光たちの作品情報・感想・評価

あえかなる部屋 内藤礼と、光たち2015年製作の映画)

上映日:2015年09月

製作国:

上映時間:87分

3.4

「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」に投稿された感想・評価

MinKFJ

MinKFJの感想・評価

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内藤礼さんが、カメラの前に立つことがあるのだろうか?という好奇心が先にあったことは否めない。
作品から受けとることが全てです、
というものかと思っていたし。
いったい内藤さんにどんな変化があったのか、と興味があった。

拒否というより、想像以上に、カメラで撮るということは ひとつの介入になってしまうのだと痛感したし
(あらゆるドキュメンタリーを作るうえでも最大のジレンマだろう)
でもそこで悩み立ち止まろうとする監督に対し、内藤さんは、続けてください そこにはなにかあるから、と。

そこから紡ぎ出される映像詩。

少女の足もとを辿る水滴。
少女から戦争を経験した世代まで5人の女性たちから紡ぎ出される言葉たち。豊島美術館《母型》のなかで時間を過ごすうちそれらが混ざり合い溶け合っていくのだが、不思議なことにその前から既にそれらはわたしの脳内で混じり合わされていた。半分寝ていた?というか 無 の境地?に近くなっていたからだろうか笑

ある意味、ほとんど何もないところにあるささやかなもの
内藤礼さんの作品にリンクした気がした

一輪の花が咲くということ
ご褒美のような一枚の写真
まさに祝福

豊島美術館 素晴らしい場所です。
また いつか 訪れたい。
Mai

Maiの感想・評価

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No.63 /4000

「意識を持たせるために頭の中でしりとりをしながら病院までの長い時間を堪えたんですが、単語が一つ一つすごくこう、私が帰っていけるかどうかわからない日常の光を連れてて、リンゴ、ゴリラ、ラッパとか何かそういう一つ一つの単語を頭の中で繰り返してると、なんてこう世界って優しかったんだろう、きれいだったんだろう、って。戻っていかないかもしれない世界が、ものすごくキラキラして見えて。」

「今言葉にするとそれ以外のものがなくなってしまうから、10年後に言うね」

music
・Tara Jane O'neil
・高木正勝
豊島美術館で感銘を受けた者としては、とても興味深い映像でした。

ただ、ドキュメントとしては、感情的すぎませんか。
まる

まるの感想・評価

3.8
綺麗。
このトーンで纏め上げてられていて良かった。
豊島美術館の記憶が蘇る。

恐らく世界はもっと美しいって感じられる映画。
製作の危うさの部分はリアルで良かった。
ながい

ながいの感想・評価

3.6
綺麗綺麗綺麗 人間出てこないで70分くらい母型写しっぱなしでも良かったけど
なにもないと思っていた普段の生活の中にあるささやかなもの、なんでもないこと、あたりまえのことが、一つの物語を誰かの物語にする。

言葉とか映像の全部を留めたい。が、とても一回じゃ無理そう。
何度も観る気がする。

ただ、ちょびっとだけポエティックすぎると感じた。もう少しだけ背伸びしない日常感がある方が好みだなあと。
rimi

rimiの感想・評価

3.0
豊島の母型へ行ったときに感じた、居心地の良さや、美しさ、儚さ、風、光、なにか大きなものの一部になるような感覚とか、普段忘れているゆったりとした時間の流れ、などなどがよみがえってきた。
観てよかったし、また行きたくなった。
内藤礼さんをもっと知りたくなった。
数少ない内藤さんの言葉、聞き取れないところが多々あって、もやっとしたので字幕を入れてほしいと思った。

途中から谷口蘭さんが出てきて、ただ佇んでるだけなのに、絵になる、すごい存在感がある人だなぁ〜と心奪われた。きれい。
谷口蘭さんと母型の映像とか。はぁ〜。美し。
でも肝心の内藤さんが薄れてしまった。

全体的にすごく素敵なんだけど、ナチュラル系のお洒落感がくすぐったくなった。
後半から出演している数人の女性の衣装まで統一されてると、逆に不自然というか、監督のこだわりとか作為を感じて、なんだか女性たちが窮屈そうだなと思った。
年齢や立場、環境が異なる女性たちの自分語りと母型で佇む映像は、設定が面白いなぁと思ったけど、その女性たちひとりひとりが、その場で何を思ったのかをもう少し丁寧に見せてほしかった。
rotarie

rotarieの感想・評価

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過去の闇をさらけ出す谷口蘭がかっこよかったです👏
最初のカットで、smoothdayのカットソーを着ていたのもめちゃ良かった👏

光と闇の両面を受け入れてこそ調和がとれ人は生きて進化していくのであろうと思いながら見た
内藤礼さんの作品はその、本来の自然を取り戻す静けさ、調和の状態の精神につながる為の何かを感じる。

終盤でようやく谷口蘭の笑顔の柔らかさが本来持つ魅力が出ていてとてもほっとした。
谷口蘭をもっと見たい!
豊島(てしま)美術館へ行ってから
本作を観ようと思いつつ数年が経ってしまいました。

豊島は直島と共に3年に1度開催される
瀬戸内国際芸術祭の会場(島)の1つです。
豊島には豊島美術館の他にもインスタレーションは多数あります。

豊島美術館は母型と言われる
真っ白のドーム型をしていて
すべすべしている床の至る所から
水が1滴1滴湧き、
粒が水溜りになり
大きくなった水溜りは低い場所にながれ
穴に入っていきます。
そんな光景をみているだけで
癒され、いつのまにか時間が過ぎてしまう
そんな空間です。

その母型の作者の内藤礼さん。
監督の中村祐子さんが2年間アプローチしましたが、結局内藤さんの姿は映画には登場しませんでした。

本作は内藤礼さんのドキュメンタリーではなく監督が母型と接し感じたものを構成した監督主観のドキュメンタリーだと思います。

母型に集まった年齢も職業も様々な5人の女性たちが纏まり発言し言葉が流れていく様は
母型の中の水の流れに例えられるのかな。



豊島美術館を知るには良いですか
あの空間を実際に体験したほうが数倍も良いですよ!
tats

tatsの感想・評価

4.0
内藤礼のアトリエの映像が観れるだけで、観て良かったと思う。