あえかなる部屋 内藤礼と、光たちの作品情報・感想・評価

あえかなる部屋 内藤礼と、光たち2015年製作の映画)

上映日:2015年09月

製作国:

上映時間:87分

3.4

「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」に投稿された感想・評価

haikei

haikeiの感想・評価

4.0
内藤礼の作品が私には必要、とずっと思っていた。まさにそのことをこの映画の監督が冒頭に言い、内藤礼本人もまた同じようにそう言う。私たちはマクロの視点においては、他のものたちと同じようにカテゴライズされてはまるで存在していないかのように淘汰されてしまうことがある、それでも生きて活動している、その為に時々はその存在を感じていたいと思っている。この映画には決定的瞬間はないけれどそれが故にありがたい
Osamu

Osamuの感想・評価

3.8
永遠に完成しない未完成を観た、という感じ。

内藤礼の姿を映さない内藤礼に関するドキュメンタリー。

撮影の途中で内藤礼に半ば拒絶されて、おそらく製作開始前のイメージとは全く違うものが出来上がったのだと思うけれど、こういうのもアリだと思う。

立派に完成しているとも思わないけれど、無理矢理完成させたとも思わない。

結局、監督自身のことを映しているのかな。内藤礼との関わりの中で考えたこと、感じたことなど。

この夏、豊島に行って『母型』の中で感じたことが再現した。きっと同じように感じた人が撮った作品だと感じた。
内藤礼について知りたくて。

あのひとのこと全く知らなかったけど、とても静かで繊細で品があると思った。

あれくらいの危うさを併せ持っているからこそ創れるのだとおもう。いつも何かを問うていて、何かと隣り合わせなのだ。


母型も、ほかの展示も見たいと思った。



取材を断られた時点で、正直これはもうそれ以上の形をなさないのではと思った。

そこからの展開はおまけみたいな感覚だった。演者が出てきてしまったらフィクションとノンフィクションの境がなくなってしまう。
プラネットアース的自然礼賛と、ちょいアンニュイな女性たちによるポエム。内藤礼の声が意外と低くて重たかったことにおどろき。
MinKFJ

MinKFJの感想・評価

-
内藤礼さんが、カメラの前に立つことがあるのだろうか?という好奇心が先にあったことは否めない。
作品から受けとることが全てです、
というものかと思っていたし。
いったい内藤さんにどんな変化があったのか、と興味があった。

拒否というより、想像以上に、カメラで撮るということは ひとつの介入になってしまうのだと痛感したし
(あらゆるドキュメンタリーを作るうえでも最大のジレンマだろう)
でもそこで悩み立ち止まろうとする監督に対し、内藤さんは、続けてください そこにはなにかあるから、と。

そこから紡ぎ出される映像詩。

少女の足もとを辿る水滴。
少女から戦争を経験した世代まで5人の女性たちから紡ぎ出される言葉たち。豊島美術館《母型》のなかで時間を過ごすうちそれらが混ざり合い溶け合っていくのだが、不思議なことにその前から既にそれらはわたしの脳内で混じり合わされていた。半分寝ていた?というか 無 の境地?に近くなっていたからだろうか笑

ある意味、ほとんど何もないところにあるささやかなもの
内藤礼さんの作品にリンクした気がした

一輪の花が咲くということ
ご褒美のような一枚の写真
まさに祝福

豊島美術館 素晴らしい場所です。
また いつか 訪れたい。
Mai

Maiの感想・評価

-
No.63 /4000

「意識を持たせるために頭の中でしりとりをしながら病院までの長い時間を堪えたんですが、単語が一つ一つすごくこう、私が帰っていけるかどうかわからない日常の光を連れてて、リンゴ、ゴリラ、ラッパとか何かそういう一つ一つの単語を頭の中で繰り返してると、なんてこう世界って優しかったんだろう、きれいだったんだろう、って。戻っていかないかもしれない世界が、ものすごくキラキラして見えて。」

「今言葉にするとそれ以外のものがなくなってしまうから、10年後に言うね」

music
・Tara Jane O'neil
・高木正勝
豊島美術館で感銘を受けた者としては、とても興味深い映像でした。

ただ、ドキュメントとしては、感情的すぎませんか。
まる

まるの感想・評価

3.8
綺麗。
このトーンで纏め上げてられていて良かった。
豊島美術館の記憶が蘇る。

恐らく世界はもっと美しいって感じられる映画。
製作の危うさの部分はリアルで良かった。
ながい

ながいの感想・評価

3.6
綺麗綺麗綺麗 人間出てこないで70分くらい母型写しっぱなしでも良かったけど
なにもないと思っていた普段の生活の中にあるささやかなもの、なんでもないこと、あたりまえのことが、一つの物語を誰かの物語にする。

言葉とか映像の全部を留めたい。が、とても一回じゃ無理そう。
何度も観る気がする。

ただ、ちょびっとだけポエティックすぎると感じた。もう少しだけ背伸びしない日常感がある方が好みだなあと。
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