ばま

あえかなる部屋 内藤礼と、光たちのばまのレビュー・感想・評価

2.5
『母型』を作った内藤礼のドキュメンタリー、だと思って見たら、内藤礼と向き合った監督のドキュメンタリー、だと思った。

撮影対象者に撮らせて貰えなくなり、そこから悩んで悩んでなんとか形にした、というような…母型対女性とか。


この映画を見たいな、と思ったのが先か、直島&豊島旅行に行くのが決まったのが先か覚えてないけど、
実際に豊島で母型を体感して、「ここの空気を吸っていたい」って思ったし、
ものすごいモダンで人工的な建築やのに、何故かすごく自然を感じるし、また戻ってきたいって思うし。子宮みたいな。

で、東京に帰ってきてから映画を見たい見たいと思って、でも全然時間なくて見れんくて、上映会終わって諦めてたけど、
縁あって友達主催の上映会で見ることができた。


上映会の後のトークで、相模原の殺傷事件の話が出てたけど、
「生きていることは、それ自体、祝福であるのか」って、本当にそうやと思うし、そう思わないといけないんやな、って。



もっと内藤礼さんに踏み込んでほしかった、知りたかった…とは思うけど出来んのやろうな。

監督が「この時代のスピードが速すぎて…」って言ってたけど、本当にそう。
仕事に追われて、しかも以前の監督と同業の時間と戦う仕事やから、こういう、なんていうかアーティスティックな感覚というか、自分がどういう場所でどういう空気を吸いたいのかって、そういう感覚が完全に失われてた。


母型は原点回帰っていうかなんていうか。
あっこで思いっきり空気を吸って踊りたいなぁ。
また行きたい、っていうか行く。
ばま

ばま