清水英治

アリスのままでの清水英治のレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.2
大学で言語学を教える50歳のアリスは、夫と子供が3人いる。いつしか言葉が出てこなかったり、ジョギング中構内で場所がわからなくなる。専門医に診てもらうと若年性アルツハイマーとのこと。日々、記憶が障害されていくなか、未来の自分へ娘の名前などが思いだせなくなったら死ぬように、パソコンにメッセージを入れる。時間がたち症状も悪化したある日、たまたまそのメッセージを見つけ指示に従おうとするがすんでのところでしないで済むことに。施設に移り一番下の娘に介護されながら、症状は進行するが愛は最後まで心に残っていた。
少しずつ症状が悪化するのを自覚する苦しさや不安、しかし、症状が進行すればその自覚もなくなりある意味平穏が訪れる。その課程をさすがの演技力で表現している。
清水英治

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