ぐり

アリスのままでのぐりのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
3.9
ジュリアン・ムーアがアカデミー賞主演女優賞を獲得した作品。
この映画はリサ・ジェノヴァ原作の「アリスのままで」をもとにつくられた。

主人公のジュンリアン・ムーア演じるアリスはある日突然言葉の語彙が浮かななくなり、医者から若年性アルツハイマー病と診断される。アリスにはアレック・ボールドウィル演じる夫のジョン、そして2人の娘アナとリディア、1人の息子トムが家族でいる。医者から言われたのは家族性で遺伝するということ。

その苦悩を家族との時間、昔の記憶などから美しく描いていた。

ジュリアン・ムーアの演技が見事。本当に若年性アルツハイマー病にかかっているようなリアルさがあった。
何度も何度もビデオテープを記憶に留めておこうと再生する場面や、記憶がなくなる中でのスピーチの場面、非常に感慨深いものがあった。

家族が日々アリスが変わっていく様を受け止める様子も生々しく感じた。
家族性で自分の未来なのかもしれないので、それは生々しくなる。

アリスが、アリスのままでいられる最後の夏。自分だったら何をしようかとも考えてみた。
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