のふのふ

エスコバル 楽園の掟ののふのふのレビュー・感想・評価

エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)
4.2
〝俺は精巧な望遠鏡を天に向けておく。たまに神の存在を思い出した時にこの俺、パブロエスコバルが主を見守ろう〟

バリーシール観た後に再鑑賞!
楽園を求めてコロンビアへやってきたカナダの青年ニック。そこで出会った美女と恋に落ちる。ナンパ成功するし、むっちゃリア充じゃん!紹介された叔父さんもむっちゃ優しいし最高!!と思いきや彼女の叔父はザ麻薬王エスコバルだった...。



バリーシールでも出てきていたコロンビアの実在の麻薬王、パブロエスコバルを絡めたサスペンスです。


【パブロエスコバルさんの仰天実話】
◉全盛期は世界のコカイン市場の80%を掌握
◉全盛期の収益は年間250億ドル
◉エスコバルの命令で殺されたのは400名以上
◉1人を殺す為に飛行機を爆破(乗客110名全員死亡)
◉証拠隠滅の為に最高裁を爆破
◉収監された刑務所は自分で建てたもの。通称ホテルエスコバル。サッカー場やディスコも完備。警備は自分の手下。なんじゃそりゃ..




そんなパブロエスコバルをベニチオデルトロさんが怪演。
最初はものすごくいいおっさん見えるんですが、
だんだんと悪の顔が露わになってくる過程は恐ろしいです....



エスコバルの収入源がコカインということを聞きビクビクする主人公に対して、
アンが「特産物を使ってのビジネスだから」と悪気なく語っていたのも印象的でした。
そして、そんなアンと愛を育んでいき気づいた頃にはカルテルから逃げられなくなっていく主人公....。
家族写真に写ってしまう、やっちゃった感。
何かあるごとにエスコバルの「俺たちは家族だろ」発言....怖いっす...笑







ただ、エスコバルさん怖いんだけど
一方で巨額の資金を慈善事業に費やしたりと国民の間では人気もあったみたいですね!
劇中でも出てきますがボニー&クライドの車も持っていたらしく、
彼らと同じくまさに英雄視される悪。
そんな彼の「最近神は怠けていないか?」という台詞。
案外誰よりもコロンビアの現実に目を向けてた人物だったのかもしれないですねー





以上「エスコバル 楽園の掟」
原題は〝paradise lost〟で、話の流れも失楽園そのもの!
ベニチオデルトロの怪演がとにかく印象的な作品です

オススメです!


※再レビューです。以前いいねなどくださった方すみません!
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