プリズン・エクスペリメントのnikkiのネタバレレビュー・内容・結末

実験と称して好奇心によって人を不快にして楽しむタイプでも、人は立派そうな身なりと肩書きに"なんとなく"従ったり、保身の為の優しいフリにすがってしまう。
単にくじ引きで役割を決められただけでも、面接時の様子で決めた等と一言言われただけで、自分には支配側に立つ資質があると思い込んでしまう。
罰される心配がないなら相対的に弱い立場の(弱そうだと思う)他者を虐げることで快楽を得る。
暴力は振るわない等のルールがあろうが、一度立場が上だと思い込めばルールなど無いも同然。
自身がやられた事への憎しみを第三者にぶつけて快感を味わう。
他者を思い通りにする権利があると思い込んでそのような態度を取れば、そのような空気ができあがるのは、このように役割が決まってなくても起きうる。
面会日に母親が異変に気づいても、父親は息子が弱いと思われない事と世間体が最重要。
こういう事は、普通に見えるあらゆる場面で日常的に起きている。研究者本人を含めて人間の実態を晒した実験と言えるのだろう。