もこ

MERU/メルーのもこのレビュー・感想・評価

MERU/メルー(2014年製作の映画)
3.9
山があったら登らないではいられない、それが高い山であるほど。未踏の山ならもはや垂涎。
というわけで、インド、ヒマラヤのメルーに死にかけながら登山。
【フリーソロ】のアレックスの友人、ジミーチン氏、雪山版。(両方とも彼が監督でした。)

あぁぁーさっぱり共感は出来ません!笑
わたしは山があったら乗り物で登りたいし、徒歩なら意地でも登りたくない。富士山は遠くで見てるか、車か馬がいい。意地でも登山はしたくないです。(どんだけ嫌なのか。。。)
なので、ツルッツルの反り返った岩山を見て
ヒャッホーーーウ!!
ってリアルに喜んでる人を見て、失礼ながらわりとドン引きました。
なにあれ、人間が登るために作られてない!の極地のツルッツルですよ、、、

滑落したら死亡でしょう。無謀な登山家も居るけれど、彼らはリスクを考え取捨選択しながら死なない様にギリギリのところでトライしている。
((そのギリギリラインが常人とはちょっと違うんですけど。。。))
発案者で最年長のコンラッドは大御所レベルの登山家でした。メルーへの挑戦はもちろん危険だけど、彼は違う山でも師を友を亡くしているんですよね。
そして大怪我を負った仲間は登山家として過酷な登山に耐えられるのか。メルーへの再挑戦に間に合うのか。
賭けにしても大きすぎる。
下手したら全滅します。

これを見たところで登山をしたいとは1ミリも思わないですが…
むしろ平面最高!!と噛み締めるくらいですが…
山に取り憑かれた登山家の心意気とか取捨選択とか、死なない為の線引きの様なものがしっかりありました。
だからといって危険がないわけじゃなく、どこで何があるかわからない。
(雪崩なんて埋まって生きてた彼らが特別。)
ただ、メルー登頂した映像が最高に綺麗でした。
きっとそれだけでも、命を懸けて登る価値はあるんでしょうね。
もこ

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