ヒマラヤ山脈、難攻不落の岸壁「シャークスフィン」の直登ルート。
過去30年間に多くのクライマーが挑むも、誰もが登り切ることが出来なかった。
この作品は一度は敗北を喫するも、再び登頂に挑んだ3人のクライマー達のドキュメンタリー。
2008年、世界的なクライマーであるコンラッド・アンカーは、ジミーとレナンの3人でヒマラヤのシャークスフィンに挑んでいた。
ついに頂上まで残り100mという所まで登ってきたが、食糧不足や体力の限界を感じ登頂を断念せざるを得なかった。
それから3年......
3人は様々な思いを胸に、再びシャークズフィンの麓に戻って来た.....
すごい、スゴイ、凄い。
この作品を観ていると、大自然に対して人間がいかに小さく、いかに脆いものかを通感ぜざるを得ません。
しかし、そんな小さな存在であるはずの人間が、強い意志・本当に信頼し合える仲間・そして家族を想う力によって、とんでもなく大きなことを成し遂げることの出来る無限の可能性を持った存在であることを実感することが出来ました。
正直言って、大きな負傷をしたレナンを再びチームに戻したのはどうかと思いましたが、あの3人の誰か1人が欠けても登頂出来なかったのかもしれませんね。
感動なんて言葉一つでは表現することの出来ない、本当に大きなものをこの作品からは学ぶことが出来たような気がします。
惜しむらくは、やはりこの作品こそ劇場の大きなスクリーンで観るべき作品だということは間違いないでしょう。