このレビューはネタバレを含みます
登山をかじる者として観ておかなければいけない気がしたのだが…いやいやいや、ここに出てくる人たち控えめに言って頭がおかしい。
以下盛大なネタバレ
「自分には尊敬する師匠がいる。偉大なるクライマーで、彼の教えが自分の人生の大半を占める。」うんうん、リスペクトできる人がいるって良いことだよね。「彼は遭難して死んだ」
…やっぱりなー!やっぱ死んでた!そんな気がしてた!
「南極も共に制した相棒とは相性が最高。たくさんのチャレンジをともにしたよ。」なるほど、写真を見ても2人ともいい顔してるね。「しかし、雪崩に巻き込まれて目の前で死んだ」
…やっぱり死ぬんかーーい!
「登山家になるときに母から、自分より先に死ぬなと言われ、それを守るためにギリギリの判断で生き残ることができている」母心が彼を守っているのね。いい話だ…「そして母が亡くなったとき思ったんだ。もっと先に行ける、ってね」
…おいおーーーい。そっちかい。
これでもか!というほどのエピソードで語られるのは、彼らは常に死と隣り合わせにいて、それが当たり前ってこと。
でもね、真のクライマーは生きて帰ることができる者だと死んだばっちゃんが言ってたよ?知らんけど。
しかしリスクを取らなければ得られるものがないとは、人生そのものかもしれない。
「夫の登山の実態を知らない妻」がこのドキュメンタリーを観て卒倒しなかったのか、最後にとても気になった。