日本とトルコの友好125周年を記念して作られた合作です。
カタルシスが非常に多く散りばめられてる。
よく練られたらいいシナリオだった。
少し過剰すぎるシナリオと演出がほんのり鼻を突くことがあるが、逆にそれがこの映画の魅力だろう。
日本側のカタルシスとトルコ側のカタルシス、全く違うようだが、お互い同じ想いと同じ悲しみを背負っているのだと気づかされる…
先人達が持っていた『真心』は、いまの日本人にも残っているのだろうか。
人間の本質はもっと醜いものだと思っていた。自分勝手で、自分が大事で、赤の他人はどうなろうと関係ない。それが本質だと。
しかしこの映画は、『真心』こそが人間の善意の本質であると強く主張している。
それを見せつけてくれる。
そこが臭いと感じる所でもあり、一番の魅力であると言いたい。
あまり話題上がっていないが、なかなかの秀作だったと思う。
一番好きなシーンは、台風に襲われるトルコ側と日本側で行われる台風のように激しい舞の交差するとシーン。
舞と三味線や太鼓の音が台風と混合し荒れ狂う様を表現しているシーンがとても良くできおり、かなり気に入った。