七星

ピンクとグレーの七星のレビュー・感想・評価

ピンクとグレー(2016年製作の映画)
3.5
菅田将暉さんと夏帆さんの演技の振り幅に脱帽。
前半、THEニートで成功した友達に劣等感を抱いている雰囲気も全然ない売れない俳優役だったのに、後半オーラやばいし、サイコパスみたいな笑い方、大物感が凄い俳優になってて。
夏帆さんは、前半大人しくて控えめな画家の役だったのに、後半パンクなメイクの似合う男にだらしなさそうな、でも演技の振り幅がすごい女優役になってて。

どれが本当の自分かだなんて分かるわけないじゃん。私だって分からないんだから。って
なんか、なんともいえない気持ちになった。

芸術的感性が高いと、自分の死すらも美徳として、作品の1つとして考えてしまう思考回路。恐ろしくも美しく、理解し難いけれど、伝わってくる。
花の擬人化の舞台で最後は散るの。って命そのものが芸術の1つになってしまうことがあることに静かな衝撃をうけました。

決して命を粗末になんかしてはいけないけれど、私もやることをやって真っ当していきたい。
七星

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