トリ

ゴースト・イン・ザ・シェルのトリのレビュー・感想・評価

4.0
ワールドプレミア試写会にて鑑賞。
士郎政宗、押井守、神山健治などとこれまで様々な人の手によって作り上げられた攻殻機動隊の世界が遂にハリウッドの手によって実写映画化。
私はS.A.Cと2ndGIG数話と押井守版は予告編だけ見た状態で観に行きましたが、所々「あっ!この構図あのシーンの!」とか過去作へのリスペクトを感じられる演出があり、テンションが上がって思わず声が出そうになってしまいましたw (だからと言って過去作を知らないと物語の理解に影響が出るとかは一切ないので安心してください)
緊張感あふれるアクションシーンはもちろんのこと、予告編で心配していた部分はしっかり解消されていて最初から最後まで非常に楽しめました。

実写映画化として大傑作!…とは残念ながらいかず、ネタバレになるから詳しく言えないけど、ストーリーがストーリーなだけになんか既視感が否めない。SF物にもう斬新さを求めるのはダメだと思うけど、数年後に「あ!これゴースト・イン・ザ・シェルのパクリじゃん!」と他の作品に影響させるような”何か“はやって欲しかった。
また全編を通して日本語で喋るビートたけしさんに関しては、申し訳ないけど滑舌の関係で聞き取りにくい台詞が多々あり…「フゴフゴな行動はよせ!」とか「●●にフゴフゴして来る」など肝心な単語が聞き取れず、英語字幕を翻訳して理解するというなんとも奇妙な事をする事に。

文章量的に不満の方が多くなってますが、総合的にはすごく良かったので是非劇場で。
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