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ゴースト・イン・ザ・シェルのTADANOINAKAMONOのレビュー・感想・評価

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ハリソン・フォードさん主演の近未来SF映画『ブレードランナー』(1982年)は現在に至るも多くのファンの皆さんから一目置かれている作品です。

ここFirmarksは言うに及ばず、様々な映画ファンの方々のブログ等でも愛着たっぷりに論じられることがとても多いようです。

そして、その影響はマンガやアニメやゲームやTVドラマなどにも波及して、いわゆる【サイバーパンク】という潮流を生み出すキッカケになりました。

ここで【サイバーパンク】を論じると長くなりますね。
『ブレードランナー』を「先輩」と仰ぐ「後輩」たちがその後に続いた…と思っていただけるとよろしいでしょう。

その中にマンガ家の士郎正宗先生の『攻殻機動隊』があったのであり、それが押井守監督作品の劇場用アニメ『攻殻機動隊』を生み出し、さらにTVアニメのシリーズにも発展するなどしたわけです。

この流れは、これら日本製の作品群が国際的にも評判が良かったことを意味するわけで、今回のハリウッドによる実写映画化はそれを裏付けるものと言えるでしょう。

さて、そんな「先輩」たちに端を発する本作『ゴースト・イン・ザ・シェル』ですが、ではどのような作品かと申しますと、押井守監督作品の劇場用アニメ版『攻殻機動隊』をこよなく愛する「後輩」という感じです。

「コレをやりたかった!」

そんな気持ちが伝わってくる感じです。

ヒロインをスカーレット・ヨハンソンさんが演じたことが批判的に捉えられていますが、スカーレットさんはかなり頑張って演じておられたと思いますのであまり彼女を責めるのは酷でしょうね。

本作に欠ける要素があるとしたら、それは“萌え”だと思います。

街中の立体映像の看板をはじめとしてあのロボット◯者など、日本人のアニメ監督だったら、必ず“萌え”の要素を入れていたことでしょう。
それが欠けている気がしてなりません。
だって、あんなロボット◯者…。
↑シツコイ

あと、個人的には荒巻さんの役は故・西村晃さんがピッタリだと思っておりましたが1997年に74歳で他界されておりまして、これは残念。
映画『マタギ』(1982年)の主人公役は素晴らしいカンロクでしたよ。

というわけで、私は一連の『攻殻機動隊』の大ファンというほどの者ではありませんので、コダワリのある方々からすれば

「この映画には言いたいことがもっとある。私のゴーストがそう囁くんだ」

なんていうご意見もあることでしょうネ。
( ´ ▽ ` )ノ
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