MasahideYoshida

ゴースト・イン・ザ・シェルのMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

2.8
2017年公開
監督 : ルパート・サンダース
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人と機械の境目があいまいになるほどの近未来社会で起こる連続殺人事件の真相を、”義体化”した女性捜査官が追うお話し。

人間とは、何によって人間であると定義されるのだろうかという物語。記憶なのか、体なのか、脳なのか、姿かたちなのか。普段何気なく、人は「自分は自分である」と当たり前のように思って生きていることがほとんどの人にとってそうだと思うのだけど、それが揺るがせになることがどれだけ、生きづらさにつながるのかという問いを、目が良くなるとか超人的な力を得るとか、そういうこととは違うところに本質はあるのだよ、という答えによって示しているように思います。

が、「攻殻機動隊」で示されている物語以上にはやっぱり二時間じゃ難しいですよね。原作知っている人にとっては「実写でなぞりかえしただけ」であり、知らない人からすると「説明不足」な気もします。料理するには難しい原作でしたよね。スカヨハの無表情さは、かなり素子だったと思います。