思惟

ワイルド・ギャンブルの思惟のレビュー・感想・評価

ワイルド・ギャンブル(2015年製作の映画)
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これ本当に2015年の映画?1995年、良くても2005年の映画だろと思うようなテンポ感とテーマ、ストーリーに正直眠くなる。ガス・ヴァン・サント作品の下位互換のような感じ。ギャンブルシーンはもっと盛り上げられそうだが、そこまで大袈裟な演出にしないのがこの映画の美点ということなんだろう。とにかく主人公ゲイリーのクズ加減にイライラするが、"何故か憎めない"ということになっているのも理解に苦しむ。ロードムービーものとしても、ブロマンスものとしても、ギャンブルものとしても南部ものとしても新しいものは何も無い。大金を前に200ドルだけ盗む若者は好きだった。「お金で自由になれると信じていたが本当はそうではなかったことがわかり更生する」男の物語としては教訓的か。ある程度ギャンブルのルールや用語をわかってないと展開を理解できないような部分もあり、ラッキーを呼ぶ妖精役のライアン・レイノルズ目当てだとしてもおすすめし難い作品。
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