Chiaki

エール!のChiakiのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.8
田舎町で暮らすポーラの家族は、ポーラ以外全員が聴覚障害者。ポーラは日頃、仕事の手伝いや病院の付き添いをしながら、家族の通訳をしていた。

笑った!泣いた!
そして家族といる幸せを改めて感じられる良い映画でした( ^ω^ )
ポーラは家族の通訳を当たり前のようにしていて、家族もそれを当たり前と思っているから、ポーラに感謝しまくったり特別扱いすることもないので、斬新な設定だったけど、泣かせようって感じがあまりなく、自然と受け入れられました。

まるで会話のように食器の音が飛びかう、賑やかな朝食。耳が聞こえないことを全然苦に感じさせない笑顔の絶えない個性豊かな家族。
と、その友達(^o^) 映画の半分は、そんな家族が巻き起すハートフルコメディ♡

そしてそんな家族から旅立っていく娘。
もう仕方ない!これは!!泣ける!!!!
子供が親離れする瞬間って、なぜあんなに感動的なのでしょうか(;_;)感動と一言で言っていますが、それは喜びや悲しみであって、不安や期待でもあり、本当にいろんな感情が溢れて、一言では表せない。感動とは、感じで動くとかくんだなぁ。みつを(笑)

この前も栃木県の山に住む、ツキノワグマのドキュメンタリー番組をぼーっと見ていて、気づいたら号泣していました…。昔好きだった「動物奇想天外」は、野生のチーター親子の特集がすごく泣けた。「はじめてのおつかい」もやはり泣けます。
親でなくても、親の気持ちに共感できるんですね。お母さん、いつもワガママばかり言ってごめんなさい(._.`)


高校受験に受かった時、電話でおじいちゃんに報告をしたら、嬉し泣きをしてくれました。おばあちゃんが亡くなった時でも、涙ひとつ流さなかったのに、初めて私の前で泣いた。
当時は「そんなに喜んでくれるなんて」くらいにしか考えなかったけど、おじいちゃん子でそれまで毎週のように会いに行っていた私は、高校に入ってからはあまり時間がなくなって、会う機会もぐっと減ってしまいました。今あの時のことを思うと、なぜか申し訳ない気持ちになります。
おじいちゃんにとっては、あの瞬間も一種の親離れだったのかなぁ。孫だけど(^^;)


ポーラをみて、そんなことを思い出しました。
家族がどんなに自分を大切に思っているか、普段は特別に感じることはないけれど、ちゃんと知ってるんです。新たな一歩を踏み出すことが、自分にとって最適なことだとしても、そんな家族を置いて旅立つのは、きっと誰だって辛い。だから子が親元を旅立つ瞬間には、応援してくれる人がたくさんいるんですね。
ラストシーンのポーラの笑顔に、心からエールを送りたくなりました( ^ω^ )

そしてポーラの歌を指導する先生が、すごく良かった!好きです!!
最初に登場したときは、セッションのクソおやじが頭を過ぎったけど、全然違うタイプだったので安心して観れました。
自分の中でかなり上位の推しメンです!
Chiaki

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