野良

エール!の野良のレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.3
フランス語独特の発音が「お〜フランス映画だ」って感じで、展開はわりとトントン拍子に進んでいったように思います。
ポーラが初めてガブリエルをお家に招いた時、さり気なくリップ塗っておめかししてたのすごい可愛かった。

この映画観る前は初潮や性描写がこんなに取り上げられてるとは思わなかったけど笑
あれ、歌の映画だよね!?ってなったし、取り上げてもいいけどなんか表現薄いしどれも中途半端で色々せわしなくて渋滞してた^_^;

あと、ママの調理雑過ぎ……!!笑
あ〜、朝の忙しい時ね、、めちゃくちゃ気持ちわかるけども!!
あんまりカチャカチャやってるとそのうちお皿欠けちゃうよ…
でもポーラ以外は家族みんな耳が聞こえないから気付かないのは仕方ない。


この超絶せわしない家族は基本的にハッピーファミリーなんだけど、やっぱりどうしてもイラっとしたシーンもありました。
歌を目指したいと勇気を出して告白したポーラにママが「自分が子育てを間違えたから歌を目指してパリに行きたいなんて言うんだわ」って言ったところ。

え。子育てを間違えたって何😳
わたし否定されてるの。って思うよ
頼むからまずは子供の話を聞いてあげて
従順な子供=良い子供じゃないでしょ!と言いたい。(いやそもそも良い子供ってなんだ)
自分の言うことを聞かなくなったらポイするパパにも意味不明。そして娘より妻に味方してるし。こらー
やがて家族内でどんどんポーラが孤立していき、いよいよ家族を捨てて夢を追いかけに行くか……!?って思ったら、まさかの諦めるパターンにも理解不能。
私だったら「こんな縛られた人生やってらんねぇ」って秒で村飛び出してますがね。

でも後半はちゃんと娘を理解しようとみんなで寄り添ってるとこジーンとした。
ただ純粋に寂しいんですよね、大事な娘が遠くに行ってしまうのは。だから止めたいし傍に置いておきたいって思う。らしいよ。


それにしても歌の先生が途中から生瀬勝久にしか見えなくなったのは私だけでしょうか。笑
最初はグレてたけど、結果的には生徒想いのいい教師だった。こういう先生めっちゃ好き!
試験での歌唱シーンは歌詞も相まって、両親へ手話しながら歌うとこがね。
涙必須のクライマックスシーンでした。
あのカメラアングル最高。
娘いる人が観たら絶対泣くよ。
子供いないけど親目線なっちゃったよ。
ドタバタ家族に振り回されながらもほんといい子に育ったなあ…
最後の締めが簡略化し過ぎて少々腑に落ちなかったけど、夢に向かって走る少女は美しいなと思いました。
野良

野良