全力タカちゃん

ソング・オブ・ザ・シー 海のうたの全力タカちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
最近ウルフウォーカーを劇場で鑑賞したので、トム・ムーア監督のケルト神話三部作の二部をアマゾンプライムで見ました。

スコアまた5.0です。トム・ムーア監督の作品はヤバい。好きすぎて、もう完全にファンになっている。





このソング・オブ・ザ・シーを見ていると、冒頭から泣きそうになるくらい僕はこの作品が好きです。鑑賞中はとても、安心する物語だな。子供の頃に、両親から寝る前の本を読んでもらう、ゆったりとした時間が流れる。何故か、とても懐かしい気持ちに、帰れる感覚でした。

兄弟がいる家族は、たぶん誰もが劣等感を抱いていた時期が過去にあると思う。喧嘩するけれど、仲直りするのも意地になってしまう。
そのなかで、作品の本筋ってたぶん優しさなんだと自分は感じてまして。登場人物の誰もが気持ちに、影がある。忘れたい思い出だけど、大切にしている物を引きずる。それって、優しいことなんですよ。これって、伝承神話の伝わり方の本質でもあるのかなと思う反面、光と影の描き方が上手い。ファンタジー好きな人やぜひ、癒されたい人に見て欲しいです。