やまだ

黒衣の刺客のやまだのレビュー・感想・評価

黒衣の刺客(2015年製作の映画)
2.8
ホウシャオシェンにチャンチェンいうことで

期待はしてなかったけれどエンターテイメント性は皆無です。
美しいけれど単調な画面に説明的なセリフや印象付けるカット無しで情報を出してくるので、整理しにくいわあ~というなかなかハードルの高い作品だと思う。妻夫木聡が遣唐使である、という説明すらありません。状況と自分の知識で補完してね!という。

あえて情報を削ぎ落として映像から読み取ってくれという感じなので、そんな複雑な話でもないのに見ながら把握するのがしんどかった。
美しい情景で細かい心を写し出す手法は素晴らしいけれど、だったらもっと情報を整理して出して欲しい。この監督の評価される点は映像美だけなのかと思ってしまう。

尚且つ結局のところ、主人公はただ感情と現実に翻弄されてるだけで、自分の感情を選んだ事でこの先どうするのか、という明確な答えが用意されておらずなんとももやもや感が漂う…


周りは高齢の方ばかりでしたが、終わったあと頭傾げてる人が多くて笑ってしまったw


個人的には各々の俳優さん目当てでもちょっとつらいかな、という感じ。監督のファン用です。まあそれは悪いことではないけれど、私にはハードル高すぎました。もっと沢山この監督の作品見たら印象変わるかもしれません。