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Fanaa(原題)のtakamaruのレビュー・感想・評価

Fanaa(原題)(2006年製作の映画)
4.3
デリーで開催されるイベントに参加するためカシミールからやってきた盲目の女性ズーニー(カジョール)は、観光ガイドのレハン(アーミル・カーン)と恋に落ちる。それは彼女の人生を大きく変える運命の出会いだった…。両親の言葉にしたがって真面目に生きてきたズーニーが、ほとんどはじめて自分の意思で、レハンとの恋に生きようとする決意をする前半のキュンキュンするラブストーリーが、もうそれだけで1本の映画として成立するほど、恋の喜びや切なさを感じさせて最高なのだけど、驚愕の展開をしていく後半の心理ドラマにはビックリさせられる。とにかく主演の二人の演技が素晴らしくてグイグイ引き込まれる。ええええ!が連発するこのシナリオには、たぶんいろいろ無理があるのだけど、そんなことを気にさせないほどカジョールとアーミルには魅力がある。愛のために、男がとる行動と、女がとる行動。そして、子供がとる行動。この映画はその1つのカタチでしかないわけだけど、人間の思いがけない行動の裏側にある動機をしっかりと感じさせる映画には、やっぱり心をつかまれてしまうなあ。
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