HarunaYagi

ぼくとアールと彼女のさよならのHarunaYagiのレビュー・感想・評価

4.3
タイトルの通り「僕とアール(男子)と死にゆく少女」の3人の物語。アメリカでの評判を受けずっと楽しみにしていたところ国際線機内で鑑賞する機会到来!!英語または日本語字幕がなかったので日本語吹替で見てから、その後英語で2回弱見てしまった。素晴らしかった。機内なのに泣いてたので前の席の日本人のご婦人にジロジロ見られる始末w

ひょんなことからほんとは可愛いのにシニカルで自己評価の低い男子とその「同僚」(この2人は面白い活動をしてる)のちょっと変わった男子が、難病と診断された「顔と名前は知ってるけどよく知らない女子」との"doomed friendship"を育んでいく物語。時に映像の表現方法がウェスアンダーソンものを髣髴させるし、あれっぽいこれっぽいなっていう映画もいくつか思い出したり。他人事みたいに淡々と語られる感じ。彼らの会話が滑らかになっていく過程、話していること話していないこと、彼らの活動のこと、ちょっとおかしな両親、面白い先生。

ラストに至る下りが素晴らしかった。始まる過程から何から全て好き。何でもない日常に起きたことを言葉少なに淡々と描く映画。行間を読むような。ちゃんと映画館で見たいし、これを見た人と話したい。
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