小足

夜の人々の小足のレビュー・感想・評価

夜の人々(1948年製作の映画)
4.2
およそ1時間半のコンパクトな尺の中に濃密な時間が収められている。
登場人物やカメラの運動の快楽、美しいカットがテンポ良く紡がれていく心地よい映画。
犯罪に手を染めなければ生きられない、その呪縛から逃れようともがく青年のアクションが次なるサスペンスを生み、駆け落ちした女性と青年を逃さない。高級車を走らせようともそのサイクルからは抜け出せない。社会の仕組みに絡め取られる2人の美しくも儚く残酷な物語は、半世紀以上経った今にも通ずる長い道のように思える。
我々はその道をどこまでも走るしかないのだろうか。
ラブロマンスとサスペンスたっぷりの素敵な映画でした。
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