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エンドレス・ポエトリーのoDaDaのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.6
前篇『リアリティのダンス』を観ていることが前提で、最低限楽しめる映画。

てか、まだ前篇の時は劇場で観ようとしてないから、ホドロフスキーに駄々ハマりしたのは本当に近年なんだなぁと思うと不思議な感覚。ずっと、それこそ幼少期からホドロフスキー的映画の感性というか、超現実や、魔術や色彩に生きている気がする。
だから、彼の映画を観るのはとても安心するのだ、魂の源泉を探りあてにいくようで。
クストリッツァの『オン・ザ・ミルキーロード』を観た時にも感じたことだが、このような巨匠の近年の作品はとてもわかりやすく感じる。まるでミスチルやサザンのように、大衆ウケを狙ったわけではなく、なんというか、全人類を包むような優しい光としての愛をテーマに作品を作ろうとしているのではないかと思うのだ。
それはそれとして、マジックリアリズムは健在で、次回作はきっとパリ!終わり方は前作と同じように、何かを捨てて、新たな船出。ならば、ホドロフスキーはやっぱ100歳まで生きてほしいなーって純粋に思う、それこそ魔術や錬金術に愛され続ける監督であってほしい。

盛り上がりにはかけたけど
(いつもずっと盛り上がってるだけか笑)
すごくカタルシスとはまた違う、魂の奥底の琴線に触れる、絶望と狂乱と幸福に満ちた、ノンボーダーな映画でした。ブラボー、グラシアス!
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