エンドレス・ポエトリーの作品情報・感想・評価

エンドレス・ポエトリー2016年製作の映画)

Poesía Sin Fin/Endless Poetry

上映日:2017年11月18日

製作国:

上映時間:128分

4.0

あらすじ

物語は、ホドロフスキー一家が故郷トコピージャから首都サンティアゴへ移住するところから始まる。青年アレハンドロは、自分への自信のなさと抑圧的な両親との葛藤に悩み、この環境から脱し何とか自分の道を表現したいともがいていた。ある日、アレハンドロは従兄リカルドに連れられて、芸術家姉妹の家を訪れる。そこでは、古い規則や制約に縛られない、ダンサーや彫刻家、画家、詩人など若きアーティストたちが共に暮らしていた…

物語は、ホドロフスキー一家が故郷トコピージャから首都サンティアゴへ移住するところから始まる。青年アレハンドロは、自分への自信のなさと抑圧的な両親との葛藤に悩み、この環境から脱し何とか自分の道を表現したいともがいていた。ある日、アレハンドロは従兄リカルドに連れられて、芸術家姉妹の家を訪れる。そこでは、古い規則や制約に縛られない、ダンサーや彫刻家、画家、詩人など若きアーティストたちが共に暮らしていた。彼らと接していく中でアレハンドロは、それまで自分が囚われていた檻から、ついに解放される。エンリケ・リンやニカノール・パラといった、後に世界的な詩人となる人物たちとの出会いや、初めて恋に落ちたステジャ・ディアスとの会遇によって、アレハンドロの詩的運命は、新たな未知の世界へと紐解かれていく。

「エンドレス・ポエトリー」に投稿された感想・評価

素晴らしい作品。
「それ」をしなければ生きていけない人間の下手くそな生き方に泣けたし、自分には「それ」がないことが悲しいと思った。
ずっとごちゃごちゃしてる。でもすごい良い。観終わった後に「ああ、本当にこの映画、詩だったんだなあ」と思う。
抽象的なのに現実よりリアルで、それがまたポエジーというか、観てる最中や終わった直後よりも少し経ってからの方がじわじわくる映画だった。

このレビューはネタバレを含みます

非常にパワフル。もはや、作品の良し悪しはわからない。「考えるな、感じろ」とは、この映画のための言葉なのでは。異色だが、これはホドロフスキー流の青春映画だ。全肯定と人間賛歌の物語だった。
mk

mkの感想・評価

4.3
「リアリティのダンス」はホドロフスキーの父 ハイメが中心の物語だったけど、続編のこれはホドロフスキーの青年時代が中心。
前作で物悲しそうにおどおどしていた少年が、怒りとパワーに変えて外に飛び出して、いろんな人と出会い、喜びや愛を見出して解放されていく姿の美しさ。

ホドロフスキー青年が芸術家たちの家に仲間として迎え入れられる場面、サーカスで「俺は詩人だ!」と叫ぶ場面、そしてラストのパレードへ。
人が集まって波のようにうねりを作るシーンが何度も出てくる。最後にもこの作品に関わった人たちの名前が画面いっぱいに広がる。
人が生み出すエネルギーって本当にすごい。
あの白髪のおじいさんのどこにこんな作品を作るパワーが残っているんだろう。

観ているこっちがひるんでしまうほどの圧倒的な熱量にあてられてぐったりしつつも、しばらく高揚感が抜けなくて、映画館の帰り道に人混みを抜ける時、なんだかあのパレードの中に紛れているみたいな気持ちになった。
本当に映画館でリアルタイムで観れてよかった。
本人はさらにこの続編を作って、自分の人生全部を映画にするつもりらしい。できるのかなぁ?と思うけど、なんだかんだでホドロフスキーなら200歳くらいまで生きちゃいそうだ。
人生の徹底的肯定映画

人生において感じる痛みや悲しみ。それらを引き起こす過去や現実を私たちは否定的に捉えてしまいがちだ。
だが、それは間違っている。それら全ては真の自己への道を僕に示してくれるのだ。頭で論理をこねくり回しても決してたどり着けない、語ることのできない自己への道を。
痛み、悲しみ、憎しみ、それら全ては自分が真に望むもの、真の自己を気づかせてくれるのだ。ある人のことをどんなに嫌っていたとしても、その人は好き嫌いという感情を僕に教えてくれる大切な存在なのだ
全ての存在はオセロの石のように白黒があるのだ。その石を黒に裏返すか、白に裏返すかは自分で決めることができる。全てを白に変えることができることをこの映画は教えてくれる。

生きることには意味なんてない。だから、自殺すると結論することもできる。だが、意味がなくても生きていていいじゃないか。意味がないからこそ、好き放題楽しくやって生きていいのだ。全てを肯定し、笑って楽しく生きていけばいい。その途中で、壁にぶち当たり苦しむこともあるだろう。だが、その苦しみは、燃えさかる蝶となり、真なる自己、自分が心から求めている喜びへと辿り着く道を照らしてくれるのだ。
生きる力を与えてくれる素晴らしい映画。次回作も楽しみ。
だが、一般人におすすめはできない

このレビューはネタバレを含みます

初ホドロフスキー。圧倒的ではある。
だけど、こういうほぼ自分語りだけの映画ってどうなんだろうなあ。個人的にはつまらなかった。
寺山修司と天井桟敷を思い出したな。
1日3本鑑賞敢行で飛び込んだ2本目。
良かったぞホドロフスキー!
MinKFJ

MinKFJの感想・評価

4.1
私的で詩的で極彩色、ホドロフスキー・ファミリー総出のオペラ・サーカス人生賛歌。タブーとか偏見とか格差社会(←やな言葉だよ…)とか跳び越え、もしかしたら生と死までも超越した混沌からの旅立ち。

芸術家姉妹の館にわたしも参加したいし、「リアリティのダンス」に引き続きオペラ母のビブラートのかかった美声と母性エロス、そしてなんと強烈な一人二役!別れ際にギターで一曲、アデューバイバイサヨナラ御機嫌ようと奏でて去る、っていうのやってみたいなぁ

gracias a la vita!
Kohl

Kohlの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

やることやっぱエグいけど、映像が綺麗で過去作品に比べて見やすかった。ホドロフスキー自身人生において、ポエムに没頭する反面ポエムのあり方に常に苦しんでいた彼はアイデンティティの確立で思い悩んでたんだと思う。そして親しい人との決別もクリエイターとしての決心なのかな
SOH

SOHの感想・評価

3.5
パワフルでエネルギッシュで独創的。映画というよりはホドロフスキーの頭の中を見ている感じ。エロスとカオスしかない破茶滅茶な世界観に圧倒された。ただ他人にはお勧めしない、っていうか出来ない。
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