Yurie

エンドレス・ポエトリーのYurieのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
4.8
人生賛歌。これほどまでに愛を、生きる意味を全力で語る監督がいるだろうか。
普通のカットが違和感に感じるほど強い世界観。ストーリーがあるのかないのか。台詞なのか歌なのか詩なのか。
哲学的・芸術的すぎてセリフは半分も理解できません。映像に夢中になって、字幕を見忘れたりもしました。
それでも最後のシーンで知らずに涙が……嘘だろ?!って自分に突っ込みました笑
ホドロフスキーって稀に見るど変態。
性癖が…笑
多分今までの作品を見る限り、爆乳とバックのセックスが好きw
すいませんどうしても思ったからw
名言!って感じの言葉で全てのセリフが構築されてるような作品。見たあとに疲れと快感。
表現することの自由、普通の認識の破壊。まぎれもない巨匠。
ケーキに嘆きながら突っ込むおばあちゃん最高に面白かったw
あといきなり踊り出すタロット占い師wマッパのお兄さんがイケメンすぎてピックリしたけど身体中の毛がなかった…笑笑
あとアイリスカフェwあの異次元っていうかシュールを突き詰めたというか…だいぶ笑ってしまったw芸術的ゆえに笑える。でも馬鹿にしてるわけではなくて、感嘆の笑い。ってわけでもないんだけど。なんなの、本当になんなの、もう一回みたいこんちくしょう!!

本当に素晴らしかった。私はリアリティのダンスがホドロフスキーとの出会いだったから結構興奮したw続編なのに続編じゃない。一つの作品をもっと超えて、一つの世界だった。

他のレビューにあったのだけどホドロフスキーの人生に対する姿勢、本当に胸を打たれる。グロテスクでエロティックで詩的て。全然美しい経路じゃないけれど、自分と周りの人を愛する。いつか蝶になる。光り輝く。誰もが美しい。そう、ホドロフスキー作品はもしかしたら最も美男美女が少ないと言って過言ではないかもしれない。役者数は恐らく500人以上なのに。普段なら醜いと感じるような人(ごめんなさい)が強い意志をもった美しい人になる。冗談抜きで美しく見える。
生きろ、生きろ、生きろ!!もう生きるしかないでしょ!!全てを愛しながら、自分を肯定しながら、生きます!!!
人生万歳!

ここまでべた褒めてあれですが、作品的にはホーリーマウンテンの方が好きです
Yurie

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