ともたろう

我が道を往くのともたろうのレビュー・感想・評価

我が道を往く(1944年製作の映画)
4.5
レオ・マッケリー監督の代表作。
僕にとってはオールタイムベスト10候補の大好きな作品。
経営難に陥った教会を、型破りな若き神父が型破りな聖歌隊を率いて窮地を救う物語。
「天使にラブソングを」ではコメディ色が強くなっていたが、こちらはゆったりと粋な展開。
頑固な老神父が新任のオマリー神父に反感を抱きながらも次第に感化されていく様子が丁寧に描かれる。
この老神父のツンデレ振りというかおちゃめなキャラがかわいい。
そしてオマリー神父もただの新任神父ではない。

この作品が作られた年は第二次世界大戦が激化していた頃だが、登場人物はみな明るく幸福感に包まれる。
軍への入隊、焼け跡からの再生、でもそこにあるのは笑顔であり希望を見失わない人々の姿。
マッケリー監督の2度目の監督賞を含め7部門でアカデミー賞を獲得。

ちなみに、これの姉妹編の「聖メリーの鐘」は同じくオマリー神父がとある学園の廃校の危機を救う話。
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