ナチスドイツによって自分の過ごした家から奪われた絵画”黄金のアデーレ”の返還を求めるべく奮闘する老婆と、若い弁護士の話。
主人公の老婆マリアのオーストリアで過ごした過去の記憶と、現在が交錯する描写は見ていて引き込まれる演出だった。
実話をもとにした映画のため、迫力のある内容でもないし、大袈裟でドラマチックな展開こそないが、オススメできる作品だった。
ナチスの迫害行為の描写は他の映画と比べるとそこまで過激に描かれていないのに、心に突き刺さるような作品だったように
思った。
マリア役の人、どこかで見たことがあると思って調べてみたら、ヒッチコックで妻役だったヘレンミレンだったし
弁護士も悪魔の棲む家で父親役を演じたライアンレイノルズで驚いた。