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怪物はささやくのhideotomeのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.8
やってまいりました、日本語タイトルのせいで、どこかダサくて映画の品格を落としてるんじゃないかシリーズ。

モンスターと少年コナーのファンタジーストーリー。母親の遺した絵本を見て、彼女は最初から全てをわかっていたんだなとわかった。コナーも、本当はわかってた。怪物は、母娘の想い、おばあちゃんの想いもあって現れてたのかも。真実は?自分の本当は思ってた真実は、辛すぎて本当は早く終わらせたかったから。でも、あの時手を離して母親の死を受け入れたから、そして最期にコナーが母親のことを抱きしめられたから、彼女は安心してコナーの手を放して、そして逝った。
物語の映像も絵本のようになっててすごく素敵だった。”いつか、話もできないほど怒ったことを後悔したとしても、それで心を病ませてはいけないよ。ママはあなたが言わなくても全てわかってるから、やりたければ感情のままとことんやりなさい”...コナーがこの悲しみをバネにどんな大人になったのか楽しみだな。
母親の遺した絵本の最後の1ページに、モンスターが描かれていて、肩に小さな子が乗ってるのを見て涙が止まらなくなった。
原作の本があるらしいので、是非読みたいです。
日本語タイトルのせいで、興味湧かなくて観てなかったけど、みてよかった。本の表紙はもっと素敵だった。
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