1才 母のミシンの音を聞いた
2才 父の靴音を聞いた
3才 古いレコードの音を聞いた
4才 兄とピアノを見た、氷のようなピアノだった。
触るとダイヤのような音がお腹の中に響いた。
音へのこだわり、音と共にある人生観や世界への見え方、美意識、栄子の感性に深く共感できました、夢心地がいいような悪夢のような、心の中に深く残る作品でした。
時々あるカメラ目線のカット、ドキドキしました、というかいい意味でゾワッとしました。
想像力を膨らませ、映画より豊かにする栄子の言葉。声も耳も心地よかった。
記憶のような朧げな映像美、素朴で良い映画でした。