根暗

リリーのすべての根暗のレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
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生まれたときのスタート位置はみんな違う。生まれたときから全てが揃っている人もいれば、そうでない人もいる。
性別に限らず、本質的な要素がスタートラインで揃っていない人は、それを手に入れるのに多大な時間と労力がかかってしまう。きっと自分を不幸だと思うだろう。不幸な自分の多少の身勝手は許されるべき。マイナスをゼロまで持っていく作業をしているだけなのだから。そう思うだろうと想像する。
だけれども、その過程にどれほどの他人が共感し支援してくれるだろうか。しかもゲルダの場合それは、自分の希望する未来、というよりも既に手にしていた未来を失うことだったから。

人間同士の深い繋がりは、恋愛に端を発する場合が多い、というのが虚しく感じる今日この頃である…。
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