色々思うことがあったのですが、1番の感想は、2人のパートナーシップに感動したというものかと思っています。ゲルダのパートナーを失う悲しさに感情移入しましたし、戸惑いもあっただろうけど、最終的に愛しいパートナーの選択を受け入れる姿がとても美しかったです。苦しみながらも互いを尊重し、歩み寄ろうとする姿勢に感銘を受けました。
またもう一つの感想として、リリーになっていく過程がとても丁寧かつリアルで興味深かったというところがあります。（こんな書き方をするのは配慮がないかもしれませんが、）シスジェンダーの私にも共感できる形で、トランスジェンダーの方が自身の心の性を自覚していくところが描かれていたように感じています。「神が私を女性にし、お医者さまは体の間違いを直した」とリリーが表現していましたが、そのセリフがとてもしっくり来ました。トランスジェンダーをテーマにした映画や漫画などをいくつか見たことはありますが、その中で1番、トランスジェンダーの方の考え方というか、在り方というか、そういったものを身近に感じることができました。
総じて主人公2名の感情が丁寧に表現されており、それらに移入しながら、心が揺さぶられながら視聴しました。ここ数年で見た中でもかなり印象に残る作品だったと思います。いつかまた見たいです。
