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リリーのすべてのacaのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
3.9
デンマークの男性画家アイナー・ウェゲナーがリリーという女性として生きた儚くも愛の溢れた人生をエディ・レッドメインが難しい役柄にもかかわらず、見事に演じきった今作。エディは本当に素晴らしい俳優さんですね…

邦題が「リリーのすべて」ということだったので、エディ演じるリリー(アイナー)が中心となって物語が展開すると思っていたけど、彼女がアイナーという男性として生活していた時に結婚した妻ゲルダ視点の描写も多くあって、どっちかというと、リリーとゲルダ2人の物語という印象でした。なので、彼女の突然愛する人の性が変わってしまうという普通ではなかなか受け止めきれない現実を彼女はどのように乗り越えて、アイナー=リリーを愛し続けたのかというところも見所だなと思いました。(だから原題がLiliとかではなく、"The Danish Girl" にしたのかな…と勝手に想像。)

アカデミー賞助演女優賞を獲得したゲルダ役のアリシアもまた、日々女性へと変わっていく夫を強く支えつつも、愛する"夫"ではなくなっていくつらさも垣間見せる彼女の演技に心奪われました。私は初めましての女優さんでしたが、他の出演作も気になります!

この物語の舞台であるデンマーク、コペンハーゲンの街並みもステキで、つい最近旅行で訪れたところだったので、ぐっとより作品に入り込めました…(また行きたくなった)
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