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SPEC〜零〜のKentaのレビュー・感想・評価

SPEC〜零〜(2013年製作の映画)
3.3
『SPEC』シリーズの起のその前の話。ドラマ版の前日譚にあたる物語。"ミショウ"で当麻と瀬文が出会うその前の前。当麻の左手の謎、瀬文のSIT時代の謎が語られる。

アメリカから帰国してすぐに野々村係長に"ミショウ"に案内される当麻。地下深くに眠るその部署は、解決できない不可解な事件ばかり取り扱っている部署であった。
そこに、当麻が来て早々不思議な事件が舞い込んでくる。それは、あるグループの幹部たちがみんな謎の心臓発作で死ぬという不可解な事件だった。当麻は早くもその事件に興味を示す。
その頃、ニノマエも地居とともに動いていた。その殺されていくグループの一人ディアブロにこの連続殺人を依頼されるニノマエだったが、自由奔放な彼は作戦に乗らない。そして、お互いに同じ事件に絡む当麻とニノマエの兄弟かつ宿敵の二人のファーストコンタクトが起きるのだった…。

起承転結の起の前。
起で疑問だった点やそこに繋がってくるストーリーの埋め合わせのような作品。観るタイミングによっては面白さは左右されると思う。地居が当麻となぜあのような関係になったのか、ニノマエと地居の関係性などドラマでは分かりきったところが描かれるため、ある程度の事前知識は必要な作品だった。個人的には天を観た後がベストかと…。

少しのギャグを加える監督さながらの作品。
全体的にコメディチックに仕上がっていると感じた作品だった。結という決して明るくない展開しか想像できない作品を前にして、このフランクさは結構好き。SPECファンムービーとも思える。今作の一番のコメディポイントはやっぱりスケバン刑事だった…(笑)
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