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軽蔑のdionemishのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
4.2
話も他のゴダール作品に比べて比較的分かりやすいし、互いにすれ違い振り回される男女のあり様という、自分がゴダールに求める要素がドンピシャで取り入れていたので満足。笑

ポールとカミーユの夫婦関係には、他人事と思えないリアルさがあった。
男が観たらポールに共感して「まさに女心と秋の空だナア」なんて思うだろうし、女が観たらカミーユに共感して「男ってホント何も分かってないワ」なんて思うかもしれない。カミーユに軽蔑されるポールだけど、結局はどちらも正しくて、どちらも間違ってる。うーん。男女の恋愛は国年代問わず永遠のテーマなんだろうなあと思った。

直接話には関係無いけど、あの「メトロポリス」の監督フリッツラングが本人役で出ていたのに驚き!しかもカメオ出演なんかではなく普通にメインキャラクター笑
こんなに雰囲気のある渋いお爺ちゃんだったのか…と違う感動も味わえた。
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