軽蔑の作品情報・感想・評価

「軽蔑」に投稿された感想・評価

ある時点を境に、妻の夫への愛は消え軽蔑に変わってしまう。夫は訳がわからない。妻は再三サインを送っているのに、何も気づかずとんちんかんな質問を発する夫。ボートに乗る時が最後のチャンスだったのに、それさえもフイにしてしまった。

二人の気持ちの食い違いの映像化に驚いた。鮮やかな色彩(特に赤)、青空、海、強い太陽の光、スタイリッシュなアパルトマン、むしろ心が落ち着くような音楽……。ネガティブな二人にポジティブな明るい映像を合わせることで、彼らが浮き彫りにされ結晶化されていくようだった。そして神々の彫刻……。彼らの関係はもはや神の手でなければ修復できないかのように。

決定的なラストがやって来る。解釈はいろいろ、しかしこの愛を失うことは死と等しい。それまでの夫婦の愛がいかに深かったかということを表しているように思える。

ゴダール作品ってどこか突き抜けてる。素晴らしい。
Karin

Karinの感想・評価

4.0
完璧で美しいからだだった。
男女ってどうしてこうすれ違うんだろう。2人の掛け合いが良かった。

ゴダールってほんとにすごいなって思った。
ys

ysの感想・評価

4.0
昔ゴダール、トリュフォー、フェリーニ、ヴィスコンティ、ベルイマン作品沢山観たんだけど、
時間が経つと内容を綺麗に忘れます。
7月上映の、ゴダールを描いたグッバイゴダール!は面白そう!観たい。
というわけで久しぶりにゴダール。DVD
バルドーが小悪魔的美しさ。
夫婦のモヤモヤ会話は
フレンチアルプスで起きたこと🎬を連想。
カプリ島に行くんですね!
展開は突拍子も無い。
ゴダールなので。
ゴダールは今87歳なんですね。
バルドーは83歳。
バルドー全然観てない。
世にも怪奇な物語🎬だけ。
豪華オムニバス!
音楽のジョルジュドルリューは
トリュフォー作品多数とリトルロマンスや
プラトーンも手掛けてますね。
メトロポリス🎬の監督、フリッツラングが本人役で出演。
メトロポリスはスターウォーズのC3POの原型。
ここから始まった。
R2D2は禁断の惑星…
脱線しすぎました。
2012カプリ島行きました。
青の洞窟1回で入れた。
3日に2日は入れるようですが、地球温暖化でどんどん厳しくなっているそう。
カプレーゼ美味しい。
リモンチェッロもたまに飲みます。
「ユリシーズは妻のペネロぺに飽きていたので戻る気がせずトロイ戦争に。帰国する気が全然なく航海を引き延ばした」
「それは彼の考えかね」

このレビューはネタバレを含みます

ゴダール四作目。ゴダールは終盤で人を殺すのが癖になっているのか? と思わずにはいられない結末。夫婦のすれ違いを主題にすえた物語だが、これだけで映画を一本作るのは話に起伏が無さすぎて途中で飽きてしまった。夫婦ふたりの言い合いの場面もお洒落に演出されているから作品として成立しているのではあって日本人が同じことをしても間がもたないのでは?
なんでもかんでも悲劇にしようとするのはもう食傷気味だなあ。。。
ユウキ

ユウキの感想・評価

4.0
アパートでの2人のやりとり、すごかった。複雑な感情の揺らぎをここまで表現できるなんて、、!

映像は、鮮やかな色彩とブリジット・バルドーの美しさが印象的。音楽もドラマチックで良い。
本当はまだ愛しているのに、どうしても許せない、許したくない。本心では嫌いではないのに大嫌いと思ってしまう。突き放してしまうけど、どこかでまだ追われたいと思っている。
愛している人を『軽蔑』した時の心の動き、なんとなく分かる気がする。
複雑な女心の描き方がやっぱり素晴らしい。
kyon

kyonの感想・評価

4.0
作中に撮影されていた映画「オデュッセイア」がその後を予告するように重ね合わされる男性2人と女性。

ブリジット・バルドーは劇作家の妻役。

冒頭の裸でベッドに寝そべるシーンは強烈。シーツはあるんだけれど、画面の色彩が一面原色だったのが急に現実の色彩になったりして、バルドーが夫に自分の身体について問いかける。

生計のために普段受けない映画脚本の仕事を受けたことで、妻のバルドーとハリウッドのプロデューサーを引き合わせてしまう夫。

はじめは小さな綻びだったのが徐々にその穴が広がっていきやがて男女の関係が破綻する。

その中で、「オデュッセイア」で弓を射られるユリウスはこの夫とプロデューサーどちらだろうかと思いながら観ていたけど、まさかのラスト。そうか、そっちか…!となりました笑

ゴダール作品の色彩って何なんだろう!赤、青、黄がコンスタントに表れる画面に、バルドーも染まる。

赤いソファーには赤いシーツで、赤いスポーツカーには対照的なブルー系のファッション。あの有名なドット柄スカーフのバルドーは最初なんだね。
体型もやっぱりこのときが1番痩せてて美しさが異常。笑

黒いウィッグだったりフレアスカートだったり、フランス映画でファッションとの結びつきを考えたときまっさきに挙がるのがこの時代だなぁ。

ただ、夫がバルドーに対して横柄な態度や平手打ちしたりしたのは現代ではアウトだよなと思いながら時代を感じる。
カレン

カレンの感想・評価

4.8
ジョルジュドルリューの音楽が流れるトップメニューから(笑)本編始まった数分でこれはヤバいものだ…と察知した。
バルドーの演技と、見事なストーリーに鳥肌立ったシーンが数か所あった。

アパートでのやり取りに、感動して言葉が出なかった。このシーンで数十分くらいの尺があったのでハマらない人はここで折れてしまうかも。
表面しか見れてない夫は妻が自分を愛してないと勘違いする。バルドーは巧みに言葉で交わすけれど終始"そうじゃないそうじゃない!愛してるの"とサインをずっと出している。もうそのすれ違い具合にたまらなくなった。あるよね、こういうこと。それ以上話すこともない、どうしようにもならなくなってあのラストに続くんだけど、もう完璧。
殺しても殺さなくても愛は失っちゃうけれど、どうしようにもなくなった時点でカミーユは死ぬしかなかった運命なのかも。
『君の名前で僕を呼んで』が今年わたしの人生における大事な映画になって、他にはそうそうないだろうと思っていたけどこれも今日わたしにとって大事な映画になりました。
AIRI

AIRIの感想・評価

3.7
ビビットな色彩、眩しい陽光の中で淡々と静かにストーリーは描かれる。愛情と軽蔑は紙一重で、愛していなければ軽蔑の思いはそもそも生まれない。まさに男女の素質の違いを繊細に上手く描いている。ゴダールっぽい、芸術的かつ人間味あふれる作品。にしてもブリジットバルドーの美貌といったら...ため息がでる。
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