軽蔑の作品情報・感想・評価

「軽蔑」に投稿された感想・評価

死ぬまでに観たい映画1001本より

ジャン=リュックゴダール監督作品、鑑賞三本目。
割りと好きです。昼メロドラマだけど。

「昼顔」にも通じるものがあります。
映画と夫婦の崩壊と正にゴダールが描きたかった自分自身の造形。
けっこう愛に対して歯痒い思いをしたようです。

ヒロインの肢体がとても綺麗な曲線美で見とれてしまいました。セミヌードでこんなにも艶やかに見させるのはさすがです。むしろセミヌードだからこその感覚だと思います。

無意味な会話劇が延々と続くのはもはや慣れてきましたね。
男女の無意味な会話は何とも不毛。タランティーノの会話劇の方が見応えがあります。
でも、そういう会話だから夫婦であって、脆いものというのもよく理解できる。
Ryosho

Ryoshoの感想・評価

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ある一瞬の出来事をスーパースローで90分に引き伸ばした感。ちょーしんどい
バルドー演じるヒロイン、カミーユの好きだと言ったアパートのシーンは可愛いけど長ったらしくて永遠と続くみたいで、牢獄のように感じられた。
だから、そのあとタクシーに乗って街のインサートが出てきたときの開放感が半端なかった。なーんもわかっとらんからその場しのぎの一件落着って感じだけど、時々ライオンみたいにみえるカミーユのヘアと、カプリ島の建物とアパートでのバススルームの2人が観れたから満足。
Semb

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3.4
他の作品に比べ極めて主観的かつ私小説的に書かれた本作は一番平易な一作である。ブリジット・バルドーの枠におさまってしまう佇まい、通常に理解できてしまう脚本。アンナ・カリーナのもはや神秘のようなアイドル性には勝てないと思う。

冒頭のカメラがこちらを覗き込むシーンは誰を観ているか。観客ではなく(カメラマンを通して)ゴダール自身ではないか?
またBBがお尻に本を乗せてるシーンの不自然さは一体なんだろう。一人では到底そこに本はおけない。

カプリ島の雄大な自然と、調和した人工物の風景の雄大さに感動。階段って一種のサスペンスかも。

フリッツ・ラングを登場させたのは50年代赤狩りとTVの台頭によってハリウッドでの制作を断念せざるを得なかった名監督への敬意を感じるが、作品全体としては少し肩透かしを食らってしまう印象を受けた。
最後の階段のカットがきれいやった
舞台のような、いかにもオデュッセイア感溢れる階段
冒頭近くのシーンが特にグッと来た。
試写室でのプロデューサーの振る舞いが可笑しい。ラッシュで女の裸が映った瞬間つい笑みが溢れたり、出来に満足出来なかったのか灰皿を円盤投げのように飛ばして、ラングにジョークを言われる辺りが最高。

そして、試写室から出てきたラングが歩きながら、徐々に右眉をグッと上げて、その視線の先にバルドーが登場するのもいい。

それからプロデューサーの家に招かれたバルドーの丁寧な振り向きと徹底的に金髪に当てられる光にやられる。
mariko

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3.7
なんとも言えない気持ちになる。そうならざるを得なかったのか、そういう運命だったとしか言えない。色彩が綺麗で好き
ゴダールのミューズはカリーナって思ってるんで、この有名作も後回しにしていた。

のっけから、BB様が素っ裸でベッドに寝そべって、「ねぇ、私のお尻好き?胸は好き?」なんて聞かれた日には、、^_^

でも、この夫婦、ラブラブなのは最初のとこだけで、後は口喧嘩、口喧嘩、口喧嘩、、、倦怠期?夫婦って新婚過ぎればこんなもん?笑。

映画製作の舞台裏の話でもあるんで、ニコラス・ローグやハワード・ホークスなどゴダールが好きそうな映画が話題に出てきて興味深い。極め付けはフリッツ・ラングご本人がフリッツ・ラング役で出てくるのが何とも嬉しい^_^

でもでも、やっぱりこの映画の一番の魅力は、BB様のお尻!あの曲線の美しさに目が釘付け^_^

ゴダールもそれが見たくてこの映画を撮ったんでは、、?^_^

ジョルジュ・ドルリューの音楽が印象的なことも付け加えておきます。
Ricola

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3.7
「映画とは欲望が作る世界の視覚化である」

その言葉通りのように、ゴダールは映像を紡ぎ出す。


「劇映画に未来はない」というルミエール兄弟の名言がスクリーンの下に書かれているのが、大いに皮肉的で印象的である。

フリッツ・ラング監督が本人役で出演している!
サイコやハタリのポスターがフリッツ・ラングらが話している後ろに貼られている。そのポスターに経年劣化を感じるものの、鮮やかな色合いは残っている。

フリッツ・ラングは作品を称賛されるが、自身は「Mの方がいい」と答える。
これは本人の意思によるセリフなのかと思うとなんだか嬉しくなる。

イメージの連続、走馬灯のようにシーンのコマ切れが流れるのはまさにゴダールっぽい。

シャンソンを聞いているはずなのに、彼らの会話のときはその爆音の歌は急に聞こえなくなる。
そんな気の利いた演出も映画的であり、現実を映し出す非現実であることを強調しているように思う。

部屋の中のインテリアや服の配色がフランスの三色旗で、主にピコリは青を、べべは赤を纏う。その間を仲裁するように白が部屋を中和しているようだった。

ストーリー云々よりも、この作品は映画的工夫がふんだんになされているそのユーモアと、べべことブリジット・バルドーの魅力を楽しむ作品といえよう。
MadKazuMax

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4.0
愛しているから、憎いのか。
憎いのは、愛しているからなのか。
お互いが、近づけば近づく程、時が経てば経つ程、愛が成熟しているのか、腐敗してるのか分からなくなる。
そこに、理由や原因を求めようとすれば、するほど答えからは遠ざかる気がする。
moe

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3.8
「愛における苦しみとは愛する者が愛し返されないことだ」
台詞には出てこなかったけど、このダンテの言葉が個人的にこの作品にしっくりくるなと感じた。

冒頭に出てきたバザンの言葉をずっと考えてる。
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