トンベリ

エイリアン・インセプションのトンベリのレビュー・感想・評価

1.4
グリーンスマイル


「お前最近クソ映画発掘をサボってるようだな?」
「や、やめろッ!私はもうクソ映画なんて観たくないんだ・・!」
「クソ映画から逃れることはできない。ほら、面白そうなの持ってきてやったぞ」
「やめろォー!離せぇーッ!!」


『エイリアン・インセプション』

がんで余命僅かのヴァレリーはある日"妹"のメリッサと病院からの帰路の途中、突如まばゆい光に包まれ、気が付くとヴァレリーのがんは完治し、"妹"は姿を消していた。
"妹"を探すために奮闘するヴァレリー。しかし、そこには恐ろしい真実が・・

と、配信サイトのあらすじにはあるんですが、まず『妹と姉』が逆になっています。
最初困惑しました。
他の作品でも『新規塾』って誤字ってましたし、もうやだ〇-next。

んでまぁ、誰も観ないと思うんですが(失礼)一応ネタバレ込みでの感想です。







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えー、凄かったです。


なんの前触れもなく『時を戻す』って荒業をラストに唐突に使ってきます。度肝抜かれました。
幻のようなおばあちゃんが劇中ちょいちょい現れるんですが、ソイツが時を戻します。これもなぁ・・結局誰やねん、っていう。

とある施設から脱出を図り、途中で恋人が殺され、単独でラスボスを前にした時におばあちゃんが現れ時を戻す。

「私の役目はお前を異次元に送ること」
「異次元の数だけ未来と可能性がある」

みたいなことを言って、幻想的な異空間でヴァレリーに
「姉妹の幼少期」
「がんに侵されることもなく姉妹幸せな世界線」
「恋人とイチャイチャな世界線」
等の映像を見せた後「さぁ行ってらっしゃい!」とおばあちゃんがヴァレリーを送った先は、施設で恋人が殺されそうになる直前の場面。

そ こ か よ ! ! 


伏線の一つでもあればもう少しマシだったとは思うんですが一切なかったですからね。あまりの超展開に唖然とするしかなかったです。


あともう一つ。
↑で述べた施設ってのは、とある博士によって「宇宙人に拉致された経験がある」人たちが集められた施設なんですよ。
5人くらいいて、みんなでなんか説明を受けた後各々が自室に戻っていくシーンがあるんですが、めっちゃカッコイイBGM+スローモーションで、『めっちゃカッコよく部屋に戻っていく』んですよ。
なんなのこれ?すんげーシュールでした。
コレが最高にお気に入りだったんですが、ラストの時戻しに全て持っていかれました。


酷すぎる出来なんですが酷すぎて逆に笑える、って要素も持ってるんで、まぁ何と言うか、うん・・
敢えて観る、には良い映画かもしれません。
トンベリ

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