最高かよ。まあ基本アイデアは「渚にて」なんですけれども。「渚にて」以来、オーストラリアは終末もののメッカに。大人になれない青年ジェームズくんと、なりゆきで行動を共にする少女ローズちゃんのロードムービー。隕石が衝突して地球オワタ、衝撃波がオーストラリアに到達するまであと12時間。12時間で全員死亡不可避の状況下でのジェームズくんの成長譚です。これがなかなか良くて。オーストラリア産だからかな？アメリカ産だともっと「家族！家族！」みたいな感じで暑苦しくてうへえってなったと思うんですよね。ジェームズ君、世界の終わりに妊娠してる恋人を捨てて二股のギャルとパーティしに行っちゃうなかなかのクズなんですが、そのクズが世界の終わりに何を見るか。お母さんとの距離感とかすごく胸に迫る。ジェームズくん、この状況じゃなきゃこんなに成長できなかったと思うんだよね。ローズちゃんが妙に大人なおかげもあったが。最後泣いちゃったよ。いやあよかった。
