H4Y4T0

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのH4Y4T0のレビュー・感想・評価

4.0
‪『スター・ウォーズ』スピンオフシリーズ第1弾。‬
‪『エピソード3/シスの復讐』と『エピソード4/新たなる希望』を繋ぐ、これまでに語られることのなかった物語を遂に映画化。「外伝」とは言え緻密な構成を練って製作したとあって、終盤までしっかりと計算し尽くされた完成度の高いストーリー。
『エピソード4/新たなる希望』の開始10分前の出来事を解き明かす。‬
‪今作の主人公「ジン・アーソ」は恐らく現段階ではSW映画史上一、二を争う程異例の経歴の持ち主。‬
‪同じ女性主人公が活躍する『フォースの覚醒』で卓越した才能を発揮した「レイ」然り、同様に驚愕したが別の意味での衝撃を受けた。‬
‪帝国軍の父を持つ娘としての葛藤や、決して折れることのない強い信念、危険を顧みずに任務を遂行する勇姿など過去に例を見ないタイプの主人公。‬
‪そんな難しい役どころを見事に演じてみせたのは女優フェリシティ・ジョーンズ。近年ブレイク真っ只中な彼女だが、今迄に味わったことのないプレッシャーは相当計り知れないものであっただろう。素晴らしい熱演ぶりを見せてくれた彼女に今一度、目一杯の拍手を送りたい。‬
‪どこかあどけない雰囲気が漂う小柄な体型に力強い眼差し、そのギャップが非常に魅力的。

前置きが長くなってしまったが、今作の見所はそれだけに限らず期待を裏切らない設定や要素が満載。新惑星・新テクノロジー・豊富な新キャラクター等が続々と登場。中でも個人的に一番のお気に入りは新ドロイド要員K-2SO。
昨今のSWブームの再来により世間が賑わう最中、往年のファンからの厳しい目線にも臆することなく、誰もが納得・満足のできる素晴らしい作品となったに違いない。過去作では描かれることのなかった帝国軍の宇宙要塞「デス・スター」の設計図の強奪任務を遂行すべく奮闘する、寄せ集めの精鋭部隊「ローグ・ワン」が奮闘する勇姿に一秒足りとも目を離すことができなかった。
‪細かい概要はネタバレに繋がる恐れもあるので割愛するが、とにかく新たな超大作の幕開けとして幸先の良いスタートを切ったのではないだろうか。
シリーズ通して最も残忍との呼び声高い、暗黒卿になりたてほやほやの「ダース・ベイダー」の非道ぶりに圧倒された。
H4Y4T0

H4Y4T0