だいき

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのだいきのレビュー・感想・評価

4.3
2016年公開映画122本目。

May the force be with us.

スター・ウォーズシリーズの実写映画本編を補完するスピンオフ作品。
物語の時系列は 1978年公開映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前に当たる。
製作が決まった時は、正直スピンオフかなんて思ったけど、スピンオフと呼ぶには失礼な、スター・ウォーズという物語を語る上で欠かせない作品だった。

本作はエピソード3からエピソード4を補完するだけに留まらず、エピソード4からエピソード6の魅力をより引き出す力がある。
ローグワンが空白を埋めたのではなく、ローグワンのために、必要不可欠な空白が用意されていたようにも思えた。

ローグワンはスター・ウォーズよりも目立ってはいけない。
でも面白くなければいけないし、話を繋げなければいけない。
だから一人一人のキャラの描写が浅かったり、キャラがそんなにたっていないのは理にかなっている。
他にも様々な制約がある中、そして初の外伝となった本作をここまでのクオリティーにもっていけたのは、ギャレス・エドワーズの手腕であり、賞賛に値する。

しかし、前半部分が少し長く感じた。
これからどうなっていくか、観客全員が知っているという大きなハンデを背負っているのは酷で可哀想だとは思うけども、それにしても少し長かったかなと。
だがそんなのどうでも良くなるくらいクライマックスの盛り上がり方は尋常じゃなく、スター・ウォーズ史上最高と言っても過言ではない。
戦ったことも名前も残らないであろうはぐれ者が、宇宙平和という大義のために戦う姿は本当に格好良かった。

ローグワンが託した希望は確かに受け継がれた。
その一人ルーク・スカイウォーカーにも。
だから我々は彼をこう呼ぶ。

「新たなる希望」と。
だいき

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