やっぱりカルカン

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

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去年か一昨年ぐらいから見た映画を忘れてしまう事が多くなってきたため、2020/8/11からfilmarksに記録し始めてこれが記念すべき100本目の映画です。
エヴァはTVシリーズから見ていて私の人生とも言える作品なので映画として客観的に評価する事ができないため点数はつけません。

何回も見ています。
本作から過去作との違いが顕著になっていきます。「破」は今までの概念を破壊して次作につながる物語。少しエンターテイメント性が強くなってしまったような気はしますが、エヴァならではの謎は健在。
私が一番好きなシーンは味噌汁が吹きこぼれて綾波があの報告に驚いている所です。
よく分からなくてもそれなりに楽しめるけど、分からない所は繰り返し見るもよし、ネットで調べるもよし、長く楽しめるのがいいところですね。

完結編である『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で、これまでに判明していなかった部分がハッキリするのではないかと言われており、2021/1/23の公開が熱望されていました。
残念ながら公開は再延期となりましたが、私はこの判断は正解だったと思います。25年来のガチのエヴァファンでこの期間を待てない人はほとんどいないと思いますし、可能な限り安心してたくさんの人に最終章を楽しんで欲しいというカントクをはじめ関係者の気持ちがとてもよく分かるからです。

エヴァはシリーズを通して「人」を描いています。人との絆、人との関わり、人との距離、人の心、拒絶、邂逅、友情、愛…エヴァは見終わった後、必ず誰かと話したくなります。でも、今は人との直接的な距離や関わりをとことん排除しなければならない。
コロナが怖いので見に行きたいけど行けない、家族を守るために今は映画館に行けない、または劇場から出て友達と話したいのを我慢して帰宅しなければいけない、映画館で誰かが咳をしていたのが気になって内容が入ってこなかった、など色々「楽しめない」可能性が考えられます。

万が一エヴァを見に行ったためにコロナに感染した、自分のせいで誰かが亡くなったという事があればエヴァの思い出が一生嫌な思い出になってしまいます。
「人」をテーマに描いてきたエヴァが、ヒトの肉体を、魂をおびやかす可能性があるのです。
製作陣はそんな事絶対に望んでいません。「あの時、エヴァを観に行かなければ…」そんな事が絶対に起きないように、みんなに心の底からエヴァを楽しんでもらえるように、公開を延期したスタッフの判断に…

心から「ありがとう」

共に乗り越えましょう。