レビューサイトだとあまり評価は高くないんですが個人的にはオススメ！「グラン・トリノ」のニコラス・ケイジ版と言った趣き。
人種問題がテーマの一つになっていた「グラン・トリノ」ですが、こちらは南部の貧困問題と最悪の人間が肉親であることなのです。
樹木に農薬を撒いて枯れさせる事業をやっているジョーは前科は付いているが真面目に仕事をしていた。そこに父親から虐待を受けている少年ゲリーが来て、彼の元で仕事をすることになる。
ゲリーとジョーの擬似親子関係がすごく良いのですが、ゲリーの実の父親がすごい！
劇中も最悪の胸糞親父なのですが、演じたゲイリー・ポールターがまたすごい！
素としか思えないような怪演を見せるのですが、なんと彼は元々ホームレスでスカウトされてこの役をやったそうで。
それだけでもすごいんですが、撮影後またホームレスに戻り窃盗事件を起こし、さらには公開前に溺死体として発見されるという！
なので、ものすごく印象的な演技なのですが、出演作は「グランド・ジョー」1本のみ！
ゲリー役は「レディ・プレイヤー1」のタイ・シェリダン。最悪な状況で精一杯頑張る姿が似合います！
ニコラス・ケイジは普段ブチ切れ演技で狂気を演じてますが、今回はまた違う狂気を見せます！
後味は良くないかもしれませんが、ラストシーンはすごく美しいです。
オススメ！
