のしお

サウスポーののしおのネタバレレビュー・内容・結末

サウスポー(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksの試写会に当選したので、公開一足先に観てきました。

いまひとつな作品でした。
物語のラストが読めてしまう作品なので、どれだけ登場人物に感情移入できるかが鍵だと思うのですが、
話は淡々と進むし、意外な苦悩などもなく「あーそうよね、辛かろうに」と、あくまで他人事として最後まで鑑賞しました。

ジェイク・ギレンホール演じるビリーの成長もあっさりとした印象。
妻の死から結構時間は経過してるはずだし、それだけの時間あれば成長できるのもわかるけど、
その時間の経過が言葉でしか表現されず説得力に欠ける。

でも何より、映画のタイトルにもなってる『サウスポー』がアッサリ過ぎる!!!
終盤の終盤で「あれ出せ!あの技見せたれ!」って展開になるけど、「え、そんな秘密兵器あったの?」と思ってしまいました。
もう少し必殺技が実はあるんだよ〜って雰囲気を中盤で見せてくれてたら、観てる最中「まだ、アレまだ出さないの??」って試合にワクワクできたかもしれないのに。
なんで映画のタイトルにしたんだか。

と不満を書いてますが、泣きました。
役者に助けられてる映画だと思います。
皆、演技が素晴らしい。
ジェイク・ギレンホールはもちろんだけど、一番は娘役のウーナ・ローレンス!
試合を観てる時のあの表情!試合後の「怖かった」のセリフ!!
最後ボロボロ涙が出たのは、紛れもなく彼女の演技あってこそ。
今後のウーナちゃんに期待。

最後に、フライヤーは父と娘の方がいいんでないかと思った。
のしお

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