さすが横山秀夫さんという感じだった。
64を最初に見たのはずいぶん前のテレビドラマ版だった。
途中から見たのに、引き込まれる内容と展開で、いつか映画も観たいと思っていた。
先日プリズナーを観て、同様な子供の誘拐サスペンスとして思い出したこの64。
前半と後半に分かれているけど、どちらもあっという間だった。
キャストが豪華で、まず演技力に鳥肌。
一つの事件でみんなが傷ついたまま、時は流れて時効が迫る。
64の父親は、プリズナーズの狂気とはまた違う、血の滲むような執念だった。
指だこを見た瞬間から胸が苦しかった。
犯人の犯行の理由も結局理解が出来ない。
理解の出来ないものほど怖いものはない。
このサスペンスはとても良かった。
(前半と同じ)