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ウイークエンドのいのレビュー・感想・評価

ウイークエンド(1967年製作の映画)
3.7
すごい、こんなにも美しくて不快な映画を久しぶりに見た。1つ1つのネタをランジャタイ並のしつこさでずっと擦り続ける構成のイカれ具合ったらないよね。クラクションやら銃声やらがずっと鳴ってて音的にもめっちゃ不快だし、登場人物は一人もまともな奴いないし。
ただこの映像が持つ圧倒的なパワーは流石ゴダールだなー。真面目に作ってるのかふざけてるのかすら分かんないけど、それでもバシバシ伝わってくるこの大物感。「これは映画だからどうこう〜」みたいな発言が作中に出てくるけど、ただの退屈なアート映画ならこんな発言は出てこないですよ。むしろこの手の映画ってむしろそういう事絶対言わない印象すらあるし。
だから俺はきっと何度も見返すんだと思います。『数に溺れて』とか正にそうだっけど、こういう映画が体に馴染んできた時のハマり具合って本当に凄いものがあるから。自分の体の一部みたいに馴染んでくる瞬間さえあるから。そういう感覚をこの作品にも見出せる気がして一人ワクワクしています。とりあえず初見はランジャタイの単独ライブだと思って見ました。
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