ウィークエンドの作品情報・感想・評価

「ウィークエンド」に投稿された感想・評価

ほし

ほしの感想・評価

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ショットというものにはカメラを置いた視点さえ映り込む。ならば数々の移動撮影が意味するのはどこまでも動かされるようになってしまった哀しい眼だ。
Iri17

Iri17の感想・評価

4.5
ブルジョワの愚かさとブルジョワに対するプロレタリアの怒りをシニカルなギャグと残虐描写で描いた作品。

バタイユの『眼球譚』やブニュエルの『皆殺しの天使』など、ゴダールお得意の引用の数々。

日常のような非日常とも言うべきシーンが続く序盤から、どんどんシュールレアリズム的な地獄の田舎へと進んでいく。最初は笑いながら観ていたのに、途中から恐ろしい映画になっていく。途中で主人公たちが第四の壁をぶち破るというひっちゃかめっちゃかな映画になっていくのだ。ひっちゃかめっちゃかで恐ろしいのには意味がある。それは当時の世界、ひいては現代の世界がそうだからだ。

ゴダールがこの映画で描いた階級闘争は現代でも変わっていない。というか資本主義の拡大でさらに悪化しているといって過言ではない。欧米各国や日本でナショナルリズムやポピュリズムが勢いを増している。これは労働者層の怒りが政治や社会に表れた結果だ。労働者の怒りがエスタブリッシュメントを喰らう日が来るのだろうか。
いい車に乗って、高い服を着て、美味しいものを食べて。
誰もが望むような生活をしている金持ちたち。
そんな人たちを観ると、私たちはこう思う。
「みんな死んじまえ!!不幸になれ!!」


そんな抑鬱的な雰囲気が、現代には充満しているようにおもう。
いい車、高い服、美味しい食べ物。
そして、馬鹿で強欲なブルジョワたち。
この映画では、これらの全てがコメディとして茶化される。
映画が進むにつれて、ゴダールの「嘲笑」はブルジョワだけに向けられるのではなく、プロレタリアートたちにも向けられる。
ゴダールは、この世の中全てを嘲笑っているのだ。
こんなくだらない世の中笑い飛ばすしかないだろう。
というような感じで。


車は渋滞し、事故は多発。
ブルジョワたちはセックスと車と金の話ばかりしている。
プロレタリアートたちはブルジョワを羨むだけ。
そして、テロリストたち。
全てを原初に戻そうとするテロリストたち。


私たちはもしかしたら、原始時代に戻ろうとしているのか?
近現代の科学の進歩とそれに伴う合理主義を、なんらかの形でリセットしたいという無意識の欲望があるのか?


だから、私たちは週末に自然豊かな田舎街に出かけたくなるのだろうか。


ゴダールの映画を観ていると思う。
大どんでん返しや人物描写が映画ではない。
映画は、それこそを否定しなければならないのだ。
物語性こそを否定し、視覚や聴覚に直接訴えてくるような映画。
物語性というのは言語化可能だ。
だったら、小説を読めばいいし、脚本を読めばいい。
映画が映画としてあるためには、言語から自由にならなければならないのだと思う。


「なんでこんな映画に。」
「映画なのか現実なのか。」
ゴダールは、映画の中で「これは映画だよ」という意味合いのセリフをいつも取り入れる。
ゴダールの決意表明なのだと思う。
映画は映画として、独立しなければならないという決意表明なのだと思う。
映画は、物語から自由にならなければならない。
現実から自由にならなければならない。


ウィークエンドにウィークエンドを観た。
mis

misの感想・評価

3.9

🐑🐑🐑🐑🐑🐑🐑🐑🐑🐑
おとぎ話がおわった。。ごはん食べながらは観たくないなあ。
lisa

lisaの感想・評価

3.6
ぶっ壊れた車と死体がこれでもかってくらい出てきて笑いが止まらない。最早オブジェ。終末観漂ってるんだけどやっぱり笑っちゃうシーンが多かった。コメディなんだもんね笑っていいんだよね。とにかくもう、やりたい放題。。

「この映画は病人しか出ていないから嫌だ」、みたいな夫の文句に「あなたが出演するから悪いんでしょう」みたいな妻の返しが救いよう無さすぎてすごい好きだった。

あ、あと突然のジャンピエールレオに胸キュン。可愛すぎ〜〜髪かきわけ〜。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

4.0
ハチャメチャ感とその勢いと音と映像のつながりで生まれるリズムが楽しい。冒険劇みたいな感じも良い。
この映画ができたのはカリーナと別れてヴィアゼムスキーと結婚するくらいの年で、それまでは「女は女である」「軽蔑」「気狂いピエロ」とカリーナのことと映画のことが中心的なテーマだったけど、「彼女について私が知っている二、三の事柄」あたりからは資本主義やその産物のブルジョワ、政治について扱い出していることがわかる。でもこの作品は中間に当たるようなテイストだと感じた。絵的にも炎が上がったり血が流れてたり時には逆光の中で官能的なことを話したり。卵落とすのはほげえって感じ。笑。でもあんまりそれぞれのシーンは頭に残ってない。
「あ、ヴィアゼムスキーだ!ジャンピエールレオーだ!」って思った。
ゴダールを畏れるな 「ウィークエンド」

私は全くツイております。
50の齢、男性更年期もいよいよ自覚的になりつつあるこの頃にゴダールの「ウィークエンド」と遭遇できたのですから。
私の知る中では一番破壊的なゴダール作品。
そして一番横パン移動が魅力的なゴダール映画。
北野武「3-4X10月」「あの夏、いちばん静かな海」「ソナチネ」から「アウトレイジ」でどれだけこの魅惑に満ちた横パン移動が摸されているいることか。

若返りを図りたいと願う同世代の方々は全てこの「ウィークエンド」を観るべし。
首の付け根にある風池という経穴(ツボ)に2寸ほどの鍼灸を鮮やかに刺しこまれた覚醒感がありました。
miho

mihoの感想・評価

1.0
私にはよう分からんかった笑

みんなアグレッシブ過ぎ…
azs

azsの感想・評価

3.5
これは現実か映画か。兎にも角にもクソったれ。炎上する車に放り出された死体。
最初の方の3Pの話はバタイユの眼球譚?と思ったらそうだった。
saysea

sayseaの感想・評価

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町山智浩の映画ムダ話
https://tomomachi.stores.jp/items/5778628b99c3cd1d1d00d004
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