ウィークエンドの作品情報・感想・評価

「ウィークエンド」に投稿された感想・評価

あ

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4.4
バタイユ!!!!
chicoyacco

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4.3
退屈は死。
画面いっぱいにブルジョワ思考を蹴散らしていく、力のある映画。
ゲリラ部隊の音楽がやみつき。
ゴダールは曲のセンスが素晴らしすぎ。
あまりに事故車が多すぎて笑ってしまう。ゴダールは、コメディ寄りの作品がやはり好き。
ブルジョワの週末は引き延ばされて混沌へ向かう。

延々と続く渋滞とクラクション、脈絡なく多発する悲惨な交通事故、自称神様が突然主人公たちの車をジャックし、森の中でゲリラ集団がヨレヨレのドラム(めずらしく別録りじゃなさそう)を叩きながらロートレアモンの詩を朗読する。最後はお楽しみ。

文学作品のオマージュや政治思想的な難しいセリフが多いけれど、大胆なカットやクールなテロップ、エログロ交えた画的に強烈なシーンが多く、深く頭を使わなくても何だか気持ちよくなってくる。
テニス用具での暴力や焼けたエルメスのバッグのくだり、メタな演出など、皮肉混じりのユーモアも笑える。

「映画の終わり」を告げるだけあって、ものすごいエネルギーです。
チャン

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2.8
難しい。
映像は、現実味がない夢のようだ。

短い映画なのに長く感じた。
かなり癖が強い!!!
音量を最小にしてもクラクションが耳に突き刺さるし、事故車が石ころのようにたくさん転がっているし、もう意味が分からない!
これらの意味不明さが意図して作られたものなのか、それとも単なるクソ映画なのか私には判断出来ないが……恐らく考えるだけ無駄だ。感じよう…

夏休みなので毎日がウイークエンド状態だが、さぁ明日からのウイークエンドは何をしよう???ドライブでもしようか???
え

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3.8
鮮やかが過ぎる
こんな長回しは見たことねぇ!
atsuki

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4.2
【破滅、そして狂気、それは喜び】

遂に『気狂いピエロ』で大人になったゴダールは、もう自分の恋愛観でどうこう言わない。全ての社会、世界、文明に向けた「ゴダールの退化論」を掲げた。

言ってしまえば「ブルジョワなんて死ね」映画なんだけれども、ゴダール自身もどちらかと言えばブルジョワ側だし、茶化してるからもうめちゃくちゃ。褒めてるのか、貶してるのか、ともかく映画にすること自体馬鹿らしいのだと言っている様。

それを象徴する様に、「なんでこんな映画に…」や「映画だから…」とか「映画と現実どっちなんだ…」と台詞や字幕で見せ、ある種のタブーを犯す事で、映画の枠組みを超えてブルジョワ殺しは行われる。

ブルジョワはいわゆる金持ち。いい家、いい車、いい服、いい食事、いいパートナー、そして総じていい生活。しかし、いくらお金があってもいい生活には限界がある。堕ちるのは簡単だが、上がるのは難しい様に、いい物を生み出し続ける、また手にし続ける事は容易ではない。

いい物を求め続ける中で、その限界に飽き飽きし始めるブルジョワ達。そんな生活に哀愁を求めるかの様に、週末(ウィークエンド)に田舎へと足を運ぶ。

田舎では渋滞にはまり、交通事故が多発し、世界は破滅へと進んで行く。

ヒエラルキーの頂点に居たブルジョワ達は、世界の破滅と共に人間的に退化をして行く。

あれよあれよというまに、ブルジョワ達は人類の原点どころか、それを超越した行為までに遭遇し、また手を染めて行く。

彼らの週末起きた一連の破滅、そして狂気は果たして偶然なのか?それとも必然なのか?

結局人生の限界に飽き飽きした彼らには「死」や「道徳」を超えた選択しか満足出来ないのかもしれない。いや、ブルジョワ達にとってそれは喜びなのだ。

さぁ週末には出かけよう!
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