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お遊さまのたのネタバレレビュー・内容・結末

お遊さま(1951年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

伊藤弘了さんの著書「仕事と人生に効く教養としての映画」で取り上げられていたので鑑賞。

冒頭、私も慎之助と同じようにお見合い相手を勘違いしてしまった。「仕事と〜」にそのシーンのカメラトリックが解説されていて納得。

お遊とお静の二人は、外野からは計り知れない深い姉妹愛で繋がっている。慎之助は自ら決断できない、他者に自分の想いを言葉で伝えない、その結果だれも幸せにできない。

それぞれがかかえる感情を、顔の表情よりも身体の向きや所作で表現していて、日本の伝統芸能の舞台を彷彿とさせる

溝口監督作品に頻繁に登場する「水辺と小舟」のシーンは人生のたよりなさを暗示するかのよう。水面を漂う舟の行き着く先は芦に覆われて見通せない。夜空の月はただただ平等に人々を照らす
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