お遊さまの作品情報・感想・評価

「お遊さま」に投稿された感想・評価

お遊さま(田中絹代)が、非常に綺麗に撮られている溝口監督作品。

お遊の妹(乙羽信子)が見合いに来るシーンでは、待ちかねた男が「見合い相手は、あの人?」とお遊を指し、「いや、妹の方だよ」というセリフあり。
また、病床の妹(乙羽信子)が「あなたのお頭(オツム)の中から、姉の存在は消せない」といったセリフも言っている。

「水辺の朧月夜」を描いたシーンが美しい。

少し、田中絹代の美しさを強調しすぎた感のある溝口監督作品であった。
調布の新しい映画館で1951年作の古い映画を観た。
溝口健二の戦後の不調時の作品という。

物語は子持ちの未亡人・お遊(田中絹代)、義理の妹・お静(乙羽信子)、慎之助(堀雄二)の三角関係を描く。
三角関係といっても普通考えられる相手の取り合いといったものではなく、お互いに相手の気持ちを尊重するもの。
とても、現実には考えられないが、この作品では見事に(?)成立している。

京都、大阪の裕福な家庭、街の風情が貴重。
セット、撮影が素晴らしく、当時の撮影所のスタッフの実力が感じられる。
まつこ

まつこの感想・評価

3.6
絶妙なトライアングル。
男に挟まれる女もいいけど、女を囲む男女もいいなぁ。

彼女を思うと切なくて。
確かに愛はそこにあったのだろうけど、すべてはお遊さまが結んでいる。

悪気なしに着物姿で背負われる田中絹代が好き。溝口を追いかける度に私の中で田中絹代愛が爆発している。
あ

あの感想・評価

2.0
原作の蘆刈が好きだから見たけど話の展開が違う、原作の通りが良かった
雰囲気と画面が綺麗だから最後まで見た
奇妙な三角関係の物語。
今見ても面白いと思う。
私も琴習いたい……。
古池

古池の感想・評価

4.1
禁断の…母の面影。マザコン…。「源氏物語」?
お見合い相手の姉(家族)に近づきたいが故に、お見合い相手と結婚!「ロリータ」?(読んでない)
はは~ん…と観ていたら、初夜の嫁の告白に、びっくり仰天ですよ。
さすがは原作・谷崎! 読んでませんが、読みたい。怒濤のどろどろ展開。

お遊さま、凄まじく悪女というか…強欲なお人ですなぁ。
なのに、なんで被害者ぶってるんですか…?? まあ、話が転がるきっかけになる悲劇は、彼女のせいじゃなくて不可抗力ですけど。
でもまぁ、そもそも主人公?である夫・慎之介が最悪ですね。
お静の当初の決意は、愚かだけれど…お静は、せつない。音羽信子さん、可愛らしかったし。可憐。
ラスト近く!「えぇえ~~?!!」って声出てしまった。……狂ってない?狂ってないのかな?
慎之介、お前は最低だよ……。

雅などろどろ、思いっきり堪能してしまった 笑
eddiecoyle

eddiecoyleの感想・評価

3.8
溝口版『お義姉さんの誘惑』貞操を守る夫婦とそれを知らずにはしゃぐ姉という倒錯したエロスが引き伸ばされた挙げ句のエピローグの応酬でジ・エンドっつー作劇自体も異様。
iandishot

iandishotの感想・評価

4.2
導入部の健全な日常の世界から、全てを失った荒涼たる静けさのラストまでの落差。
道を外れ、堕ちていく人生への飛躍と流転のスピード、そして最後にそれを包む仏教的な無常感。雨月物語、西鶴一代女、山椒太夫、近松物語をはじめ、多くの溝口作品に共通するモチーフでしょう。
谷崎は男と姉妹の異常と言っていい禁欲的な愛情関係に関心があったのだろうけど、ここでは、やはり溝口のテーマに置き換えられてます。
晩年の作品では、そのテーマも様式からはなれ、もっと現実の社会に引き寄せられますが、この作品では、宮川一夫の自信に満ちたカメラの映像美と相まって、充実した傑作期の迫力は十分に感じられます。つまり、これも名作。
どうもここ数年の僕はこういう話がとても好きだなぁ、と観始めてすぐに思った谷崎原作の作品。
溝口監督では、噂の女という作品があるけれどちょっとその系統かなと思いました。
両作とも溝口作品にしては、その独特の情念とか魔法のかかり具合としてはさほどではなく薄いのだけど、それでもまあまあ楽しめると思います。
川島雄三監督の「女であること」にも似てるかなと思いました。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.5
今だと軽く昼ドラになりそうな内容ですがやっぱり魅せます。流石世界の溝口。今の時代で「女優」を撮らせたら右に出ない「ポスト溝口」的な映画監督って誰だろう。やっぱ岩井俊二と吉田恵輔になるのかなぁ
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